「吉本芸人」と「オンラインカジノ」 過去には暴力団関連の博打で逮捕の“先輩”も

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 吉本興業所属のお笑いコンビ「ダイタク」の吉本大(40)と同じく「9番街レトロ」のなかむら★しゅん(31)が、警視庁から任意の事情聴取を受けたことが分かった。いずれもインターネット上に開設されたオンラインカジノで賭博をした疑いだ。

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 オンラインカジノに関連する摘発が相次いでいる。昨年、全国の警察が摘発した国内の利用者と業者は279人(暫定値)。一説には国内の利用者は300万人超との推計もあり、違法と知らずに利用する人もいるようだ。そのため警察庁は、オンラインカジノが違法であることの周知に努めている。公式サイトにはこうある。

《オンラインカジノは、海外の事業者が合法的に運営しているものであれば、日本国内で、個人的にこれを利用しても犯罪にならないと考えていませんか?/海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です。/実際にオンラインカジノを利用した賭客を賭博罪で検挙した事例もあります。/バカラ、スロット、スポーツベッティング等、その名称や内容にかかわらず、オンライン上で行われる賭博は犯罪です。絶対にやめましょう。》

 1月20日には東京五輪・卓球男子団体の銅メダリスト・丹羽孝希選手(30)も賭博容疑で書類送検された。警視庁がオンラインカジノの決済代行業者を摘発した際に利用者が判明し、丹羽選手の関与が浮上したという。

 それがとうとう芸能界にも広がったというわけだ。民放プロデューサーは言う。

一人だけモザイク

「おかしな動きが出てきたのは1月後半でした。フジテレビのバラエティ番組『ハチミツ!!』が26日に公式サイトで《9番街レトロのなかむら★しゅんさんの出演は当面、見合わせることに致しました》と発表。その後、彼らの冠番組であるテレビ朝日の『ナイチン街レトロ』も《所属事務所と協議の上、当面出演を見合わせることになりました》と報告しました。また、2月1日に放送されたフジの特番『ビッグオセロ』には総勢70名ものお笑い芸人が出演しましたが、彼だけモザイクがかけられていました」

 そして、2月5日に開催予定だったダイタクのトークライブ「わかってもらえるさ!」の公演中止が、当日になって吉本興業から発表された。

「ダイタクについては、7日に開催予定だったライブの中止も併せて発表されました。ダイタクは兄・吉本大と弟・吉本拓の双子の漫才コンビで、昨年の『M-1グランプリ』に結成15年のラストイヤーで初の決勝進出を果たし、ようやく日の目を見たところでした。9番街レトロは若手ながら冠番組を2本持ち、これからが期待されていました」

 どちらも吉本興業の所属だが、同社はこう発表している。

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