台湾版「花より男子」で主演「バービー・スーさん」が日本で急逝…中華圏で批判が集中している「前夫」親子の”非常識すぎる振る舞い“とは

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前夫とその母の行動に批判の声

 台湾メディアが注目したのは、バービーさんの生涯や健康状態、そして前夫のワンさんである。バービーさんとワンさんは2010年に中国で結婚し、一男一女をもうけたが、2021年6月にバービーさんが三下り半を叩きつける形で離婚を宣言。同年11月の離婚成立後は、取り決めた金銭の支払いをワンさんが怠ったとして法廷闘争が勃発し、その一部は継続中だ。

 並行してSNS上での応酬もあり、2024年にはバービーさんがワンさんの浮気やDV、2度の流産などを告白。台湾在住を続けていたワンさんがバービーさんの自宅に侵入する騒ぎなども起こった。

 バービーさんのファンから“敵”扱いされているワンさんだが、訃報が流れた3日には、再婚相手を伴って滞在先のタイから台湾に戻った。そしてなんとその数時間後、強い雨の中で傘もささず、自宅付近を歩く姿がメディアに捉えられた。「芝居がかった行動」と、台湾中から呆れと批判の声が上がったのは無理もない。

 ワンさんの母がバービーさんにつらく当たっていたことも、ファンの間では常識である。起業した会社をワンさんに譲った母は、SNSのライブ配信で商品を売るインフルエンサーに転身。バービーさんの容体が深刻だったと思われる時にも配信し、配信中の部屋にひどく動揺した様子のワンさんが入室する様子まで人目にさらしてしまった。空気を読まないSNS投稿などあり、中国でも批判の嵐が吹き荒れたが、驚きの行動はまだ続く。

「耐え難い嘘を今後も続ける必要があるのか」

 バービーさんは日本で火葬され、遺灰は5日、プライベートジェットのチャーター便で台湾に戻った。この件についても様々な憶測が流れたが、ディーさんが激しい怒りをあらわにしたのは「ワンさんがプライベートジェットの費用を支払った」という“嘘”だ。ディーさんは新たな声明で、チャーター便も含め葬儀の手配はすべて、バービーさんの夫であるクさんら家族が行ったことを明かした。

「飛行機をチャーターしたのがワン・シャオフェイだという嘘が、なぜ今になって広まるのか本当に理解できません! 神は人々の行動を見ています。なにより私の姉もいま、天にいるというのに、こんな耐え難い嘘を今後も続ける必要があるのですか?」

 台湾メディアはこの話の出どころについて、ワンさんの母と親しい息子のような人物だと報じた。「ワンさんの方が頼りになる」と世論を誘導する目的だという。非難の声はますます大きくなったが、母は7日に新たな配信を行うというまさかの行動に出た。そこに激怒をぶつけてきたのはなんとワンさん。配信中のチャットに「お前がめちゃくちゃにした」などと罵る音声メッセージを送信したのだ。なんとも凄まじい親子である。

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