台湾版「花より男子」で主演「バービー・スーさん」が日本で急逝…中華圏で批判が集中している「前夫」親子の”非常識すぎる振る舞い“とは

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 台湾の人気芸能人、バービー・スーさんが旅行中の日本で急死した。英BBCも速報したこのニュースに悲しみの声が上がる一方、中華圏で沸き起こる様々な憶測や嘘がバービーさんの家族やファンの心を傷つけている。急死の一報から現在まで、いったい何が起こっているのか。

突然流れた訃報

 バービーさんは1976年、台湾で三姉妹の次女として生まれた。三女のディーさんとともに姉妹デュオ「S.O.S」で94年に歌手デビューし、姉の「大S(ダーエス)」と妹の「小S(シャオエス)」として大人気に。95年には日本デビューも果たしている。司会や俳優としても活躍し、日本漫画『花より男子』が原作のドラマ「流星花園」は日本でも放送された。

 そんなバービーさんの訃報が流れたのは3日のこと。その前日の深夜、Facebookでは「台湾の大スター死去」との投稿が物議を醸していた。「48歳」「既婚女性」「インフルエンザ」などのヒントでほのめかす内容が批判を浴びる中、3日朝には台湾メディアがこの投稿を報道。前後して、バービーさんの前夫である中国人実業家のワン・シャオフェイ(汪小菲)氏がSNSのプロフィール写真を黒に変更したことが判明した。

 同日の午前中にはディーさんがバービーさんの死去を認め、2022年に再婚した韓国人DJのク・ジュンヨプさんとディーさんを含む一家で日本を訪れていたこと、死因がインフルエンザと肺炎だったことが明らかになった。中華圏メディアはここから、バービーさんの生涯や芸能界の反応、日本のインフル流行事情といった関連記事で一色となった。

真偽不明の「ツアーガイドの証言」

 一方、中国SNSが注目したのは「日本で担当したツアーガイドの証言」だった。

 SNS投稿によると、バービーさんは東京に到着した1月29日の時点で咳をしており、移動先の箱根で31日夕方に救急搬送され、同日深夜にホテルへ戻った。2月1日には2軒の病院で診察を受けて東京に戻ったが、病院には行かず。2日未明に救急搬送され、朝7時に病院で亡くなったという。さらに「病院の救急記録」を“暴露”する投稿も出現した。

 もちろん、いずれも家族の公式発表ではない。受診した病院の1軒が「町立病院」と書かれていることや、適切に受診させなかったとして家族を暗に批判するトーンが感じられることなどから、信ぴょう性を疑う声も上がっている。また台湾メディアは、あくまで“中国SNS上での話”として報じる向きも多い。

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