米原駅の老舗「井筒屋」が駅弁から撤退の衝撃…鉄道文化を彩る“駅弁”は生き残れるか
老舗駅弁事業者の撤退
米原駅で明治時代から駅弁を販売していた、老舗駅弁業者の「井筒屋」が今年の3月20日を最後に駅弁事業から撤退すると発表した。同社は東海道本線が米原まで開通した1889(明治22)年から駅弁を販売してきた国内でも有数の老舗だったが、150年近い歴史に幕を下ろすことになる。
米原駅は東海道本線から北陸本線が分岐する、鉄道の要衝である。ただ、東海道新幹線の「こだま」と「ひかり」は停車するが、「のぞみ」は全列車が通過する。したがって、単なる通過駅のイメージしか持っていない人も多いかもしれない。...