夫が急死「小島瑠璃子」の悲劇 「バラエティで無双」後、「流転の5年」と今後

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 2月4日、タレントの小島瑠璃子(31)が夫で実業家の北村功太さん(29)とともに都内の自宅から救急搬送された。北村さんは搬送先の病院で死亡が確認され、小島自身は軽症で命に別条はないという。“こじるり”の愛称で親しまれた小島は、2023年2月末に所属していたホリプロを退社すると、翌月、北村さんと電撃結婚。昨年、第一子を授かったばかりだった。

 ***

 小島は、まだ小さい我が子を抱いて帰宅したところ、北村さんが倒れているのを見つけたという。119番でなく110番に通報したと報じられているから、動揺も大きかったのだろう。

 民放プロデューサーは言う。

「ホリプロを辞めてまだ2年なんですね。人気者の階段を瞬く間に駆け上がり、頂点を極めたと思ったら自ら下山。幸せな家庭を築いたと思った矢先に夫に先立たれてしまい、流転の半生と言ってもいいかもしれません」

 進学校として知られる千葉県の県立高校の1年生だった小島を大きく変えたのは、2009年10月に行われたホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)でグランプリを獲得したことだった。

「翌月には事務所の先輩である和田アキ子さんの『アッコにおまかせ!』(TBS)で紹介されたものの、2年ほどは鳴かず飛ばず。彼女一人でテレビ局に売り込みに来ていたほどでしたからね。ところが、当時、彼女がTSCグランプリであることを知っていたあるテレビマンが『この日、空いてる?』と声をかけたところ、すぐにマネージャーに連絡を取って番組出演が決定。その番組が放送されると『あの子は誰?』と話題になって、そこからトントン拍子に売れていったんです」

こじるり無双

 2012年4月から週末深夜のスポーツ番組「S☆1」(TBS)で爆笑問題の田中裕二とともにMCを担当。翌年1月の「全日本高等学校女子サッカー選手権大会」(同前)では元プロサッカー選手の“ゴン中山”こと中山雅史とともにメインキャスターを務めるなど活躍の場を広げていった。

「15年からは大阪の毎日放送で情報番組『サタデープラス』のMCに就任しました。この番組は土曜朝の生放送で、それが終わると東京にとんぼ返りして深夜の『S☆1』で生放送を務めていました。17年に『S☆1』を降板するまで丸2年続けていましたね」

 15年末、彼女はニホンモニターが発表する「番組出演本数ランキング」で女性タレントのトップとなった。同年、彼女が出演した番組数は延べ429本にもなる。

「“ポスト・ベッキー”なんて呼ばれたこともありましたが、タレントのベッキーの不倫が報じられたのは16年ですから、こじるりはベッキーが活躍していた時期にすでに追い抜いていたことになります」

 さらに、それまでゲストとして出演していたテレビ東京の選挙特番「池上彰の総選挙ライブ」では、17年から中継キャスターとして番組を彩った。

「自分の言葉で的確に伝える話術は局アナ以上とも言われ、池上さんを差し置いて“こじるり無双”の異名も取りました。この頃には多くのCMにも出演し、榊原郁恵、井森美幸、山瀬まみといったTSCグランプリの先輩の後を追うかのように、ホリプロの大黒柱となっていました。TSC出身者には深田恭子や綾瀬はるか(審査員特別賞)、石原さとみらの女優陣もいますが、バラエティのほうが小回りが利いて数をこなせるので重宝されるんです」

 絶頂期の彼女に違和感を感じたことがあるという。

次ページ:《一度、ゼロから》

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。