ヤンキースが水面下で進める「大物日本人選手」獲得作戦 名門復活の切り札は「第2の松井秀喜氏」か

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日本の有力選手がピンストライプのユニに…

 他の米メディアも村上の25年オフの米球界挑戦を伝えているが、「23年以降、打撃での印象が弱くなった」とし、「佐々木のような争奪戦にならないのではないか」と予想するメディアもあった。23年WBC大会での成績は打率2割3分1厘、本塁打1、打点6。昨季は開幕ダッシュに失敗し、初アーチが出るまで13試合、54打席を要している。今季は米スカウトの視察も頻繁になるだけに序盤戦から本塁打を量産したいところだ。

 佐々木ドジャース入りの第一報が出た直後、「New York Daily News」は「ヤンキースは佐々木との2度目の交渉の場を設けることもできなかった」と嘆き、こう続けていた。

「過去数年間、日本で最も多くの選手を惹きつけてきたチームだったと言っても過言ではない。伊良部秀樹、松井秀喜、田中将大(36)らは日本を出て最初の球団にヤンキースを選んだが、14年の田中以来、日本の有力選手はピンストライプのユニフォームを選んでいない。日本人選手の西海岸への憧れはますます高まっているようで、ヤンキースはもはやMLBで一貫して勝利や金銭を提供できる唯一のチームではなくなった」

 メジャーリーグの選手補強は完全に終了していないが、総年俸の高い球団に課せられるぜいたく税の対象となる球団は、総年俸額を更新したドジャース、フィリーズ、ヤンキースが確実とも伝えられている。ヤンキースも補強に大金を投じている側なのだ。ドジャースと張り合うには、村上を振り向かせなければならない。

デイリー新潮編集部

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