中居正広氏&フジの大騒動に巻き込まれた「香取慎吾」主演ドラマ 視聴率“最低”を記録
スタッフの意欲低下
冨永といえば、公開中の映画「グランメゾン・パリ」で主人公の元SMAP・木村拓哉と共演している。同作は木村主演による2019年放送のTBS系ドラマ「グランメゾン東京」の劇場版。店の仲間とともにアジア人初となるフランスの3つ星獲得を目指す熱血ストーリーだ。富永は同じ公開時期に元SMAPのメンバー2人と共演していることになる。キムタク人気にあやかって「日本一の最低男」への視聴者流入を狙ったのかもしれないが、今回は“不発”となってしまった。
香取は2021年放送のテレビ東京系社会派ドラマ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」に主演し、好評を博した。SNSのキーボードによる殺人、いわゆる指殺人がテーマで、香取は一匹狼の元捜査一課刑事で「指殺人対策室」に配属された万丞渉を、クセの強い表情で怪演している。
「日本一の最低男」の放送枠である「木10」は月9と並ぶフジの看板枠で、かつては社会派ドラマが多かった。近年も川口春奈主演&目黒漣共演の「silent」(2022年)、松岡茉優主演の「ギークス~警察署の変人たち~」(24年)など意欲作を発表してきた。
フジの局内外では別の見立てが囁かれている。ドラマ関係者がこう明かす。
「育児やケアの在り方、ジェンダーや性別役割分業について古い価値観を持つ男性が、時代の変化に合わせて自ら変わる姿を描きたいというスタッフの意気込みは評価できます。生々しいのは、香取演じる主人公の役どころが元テレビ局員ということ。テレビ局勤務の男性は昭和の思考方式で前時代的、というイメージがドラマの前面に出てしまった。元SMAPの中居正広による女性トラブルや女子アナ“接待”疑惑などで危機的状態にあるフジテレビにとって、『日本一の最低男』はタイトルとともに“大ブーメラン”になってしまいました。フジとしては世間の反発を恐れて、このドラマを能天気にプッシュなどできない状況なんです。スタッフの意欲も低下の一途です」
フジの騒動に巻き込まれたかっこうの香取。このまま視聴率“最低男”になってしまうのは何とも不憫だ。
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