「革命優先の世界では、好きな人が亡くなろうが…」 12人死亡「山岳ベース事件」メンバー・植垣康博氏が明かしていた“本音”
“総括”で思い人を失う
1972年、連合赤軍事件は日本中を震撼(しんかん)させた。山中に築いたアジトで、総括の名の下に仲間をリンチし、12人を死に至らしめていたことが明るみに出たのだ。この殺害に加担した一人が植垣康博氏だ。
新左翼である連合赤軍は、赤軍派と革命左派が共闘する形で結成。森恒夫がトップ、永田洋子がそれに次ぐリーダーで、植垣氏は「兵士」の立場にいた。
森は自己の「共産主義化」を唱え、連合赤軍のメンバーに革命実現に向けてより高い精神性を持つことを求めた。...