ウッズやマキロイらが設立した新リーグTGL リブゴルフからの参加を望むデシャンボーはゴルフ界の光になるか

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ゴルフ・シミュレーターとリアルで戦うTGL

 ところで、「TGLと言われても、何のことやら?」と首を傾げている方々は少なくないことと思う。

 TGLとは、ウッズやマキロイらが共同で設立したTMRWスポーツが運営する「新時代のゴルフリーグ」のこと。TGLは「TMRW GOLF LEAGUE」の頭文字を取ったものだ。

 戦いの舞台となるのは、フロリダ州パームビーチガーデンに建設されたSoFiセンターなる近未来型のスタジアム。巨大なゴルフ・シミュレーターが備えられており、選手たちはティショットなどのロングゲームをシミュレーターによるバーチャルゴルフで行い、アプローチやパッティングといったショートゲームは観客の目の前でリアルゴルフとして行う。

 4人1組のチームが6チーム出場し、2つのチームが対決するマッチには、各チーム4人のうち3人が出場。2時間の制限時間内で完結することが前提とされている。

 TGL創設のアイデアやフォーマットは2023年1月ごろから順次明かされ、本来は2024年からのキックオフが予定されていた。しかし、PGAツアーとリブゴルフの対立といった騒動の影響もあり、ようやく今年1月から開始された。

TGLの視聴者数がどう動くかは未知数

 1月7日に行われた第1マッチは、ウインダム・クラークらが所属する「ザ・ベイGC」とリッキー・ファウラーらの「ニューヨークGC」が対戦し、9対2で「ザ・ベイGC」が勝利。目新しさもあり、このときのTV中継は視聴者数が91万9000ビューアーという高い数字を記録した。

 1月14日の第2マッチは、ウッズらの「ジュピター・ゴルフリンクス」とトミー・フリートウッドらの「ロサンゼルスGC」の対戦で、このときの視聴者数は一気に100万越えと急上昇した。もちろん、この上昇はウッズのチームが初登場したからに違いない。ちなみにマッチの結果は、「ロサンゼルスGC」が12対1で圧勝した。

 ところが、ファウラーらの「ニューヨークGC」がジャスティン・トーマスらの「アトランタ・ドライブGC」と対戦し、4対0で「アトランタ・ドライブGC」が勝利した1月21日の第3マッチは、視聴者数が一気に68万台へ急降下した。

 その原因は今のところは不明だが、「3戦目にして、ゴルフファンが早くもTGLに飽きたのでは?」という説も米メディアから発信されている。しかし、“ウッズ対マキロイ”となった第4マッチは、待望のドリームマッチだったせいか、再び注目が高まり、視聴者数は86万台まで上昇した。

 この先、TGLの視聴者数がどう動くかは、今のところ未知数だ。

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