フジテレビ騒動の皮肉な効果… 差し替え「AC」広告のおかげで“刺さる”今期ドラマ
今季のドラマでは、フジテレビで放送中のドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」が面白い。昨年、大ヒットして流行語大賞も生んだTBS「不適切にもほどがある!」に通じる、“昭和的な価値観”と“令和の価値観”とがせめぎ合う構図が描かれている。【水島宏明 ジャーナリスト/上智大学文学部新聞学科教授】
主人公の大森一平(香取慎吾)は、元テレビ局のニュース番組のプロデューサー。不祥事によって退職を余儀なくされ、現在は“政治ジャーナリスト”を自称しながら、次の区議会議員選挙を見据え、地元での知名度を上げようとする野心家だ。...