「清澄白河がカフェの聖地に!?」と驚愕 作家・日野瑛太郎が「東京の中の故郷」と呼ぶ街の変化…実際に見に行ってみると
街の緩やかな進化に安堵
それで昨年、久しぶりに清澄白河に行ってみることにした。
駅の出口を出ると、当時とは景色が一変していた──なんてことはなく、そこには20年前とあまり変わらない清澄白河があった。
もちろん、なくなってしまったお店も少なくないのだが、街の雰囲気は当時とほぼ変わっていない。寺の多さは相変わらずだし、道行く人も親切そうだ。たしかにおしゃれなカフェが増えてはいるが、それらはうまく街の雰囲気に溶け込んでいた。
どうやら清澄白河は、下町っぽさを温存しつつ、同時にカフェの聖地にもなる道を選んだらしい。
街の緩やかな進化に安堵した僕は、とりあえず目についたカフェでコーヒーを飲んでみることにした。
コーヒーはとても、うまかった。
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