「もう連絡しないで」と言われたのに何度もバッタリ会って…32歳の砲丸投げ選手が「高嶺の花」とゴールインできたワケ

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“競技と関係のない海外旅行”が夢

 とはいえアスリート同士。互いの日程をすり合わせての旅行など至難の業で、年末に岩手県の大船渡温泉へ行き、疲れを癒やした程度だ。忙しさの合間を縫って昨年12月7日、征平さんの地元、岩手県陸前高田市で入籍した。「競技とは関係なく、ユニフォームやシューズを持って行かずに海外旅行するのが夢」と二人は笑う。

 18、19年に砲丸投げで国体を連覇した征平さんに続き、佳子さんは22、23年にトライアスロンで国体連覇。今は28年ロス五輪を目指す。

 将来生まれてくる子どもには「スポーツをやらなくてもいい。どんな子に育つか楽しみ」というが、新たな国スポの優勝賞状を携えてくる日も期待できそうだ。

週刊新潮 2025年2月6日号掲載

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