「もう連絡しないで」と言われたのに何度もバッタリ会って…32歳の砲丸投げ選手が「高嶺の花」とゴールインできたワケ
猛烈アプローチに「そういう目で見てない」
17年3月の陸上部の追い出しコンパに、ともに参加。もともと陸上部に知り合いの少ない佳子さんは、顔見知りの征平さんにビールを注ぎに行き、初めてじっくり会話。その後、征平さんは積極的に佳子さんを食事に誘うように。そのたびに「とりあえず付き合おう」とアプローチした。
だが佳子さんは、競技者としての心の持ちようを話してくれる彼を「競技者として尊敬する人」と捉え、彼の好意を拒みはせずとも、交際の打診には「そういう目で見てない」とつれない。
偶然が重なって……
東京ヴェルディに所属後の19年初頭、佳子さんに足の疲労骨折が判明。「恋愛している場合じゃない」と考え、征平さんに「もう連絡しないで」と伝えた。
ところが偶然は恐ろしい。その後、何度もばったりと出会う。偶然が続くうち、佳子さんは「尊敬できる人と一緒にいることで成長できるかも」と思い始め、彼を意識するようになる。
砲丸投げの練習をする征平さんの姿を見守るうちに思いがこみ上げ、初めて自分から連絡をした。
「ご飯に行きませんか」
連絡しないでと言った手前、「見向きもされないかも」と覚悟したが、すぐにOKの返事が来た。6月9日、征平さんが自宅に彼女を招き、料理を振る舞った。佳子さんは自身の思いをしたためた手紙を持参していたが、先に征平さんが「付き合おう」と告げ、この日から交際開始。佳子さんは後から手紙を渡した。
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