中日“譲渡金たった1億円”でも…小笠原の「駆け込み合意」に肝を冷やしたワケ 「どうしても決まって欲しかった」高橋宏の予行演習にとどまらない果実とは?

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アマ球界の不人気払拭

 中日OBはこう語った上で、アマチュア球界に対する訴求力の回復にも期待を寄せている。中日は、特にアマチュアの指導者を中心に、教え子を行かせることに積極的になれない球団の一つに挙げられていた。根尾昂投手や石川昂弥内野手ら入団時に騒がれた好素材がなかなか一本立ちできず、育成面に対する不安や不評が一部で広がっていたからだ。

「有望な選手はアマ時代からメジャーでのプレーを目指し、NPBをステップにすることが当たり前になっています。ポスティング移籍の実績を積み重ねないと、選ばれる球団にはなれません。まずは小笠原をきっかけにし、(27年オフの)宏斗で確固たるものにしたいところでしょう」

 小笠原のポスティングで中日が得た果実は「たった1億円」ではないようだ。

デイリー新潮編集部

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