フジテレビの入社式は「おかあさんといっしょ」 新入社員は政治家や芸能人の子息だらけで「日東駒専クラスだと必ず疑われます」

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判別基準は「学歴」

 社員によれば、こうした有名人ルートだけでなく、広告代理店の電通や博報堂、有力スポンサー企業からのルートもあるという。親が有名人ではない彼らは一見では実力入社組とは判別しづらい。社員は彼らを「学歴」で判別すると話す。

「うちは早慶が圧倒的に多いのです。日枝さんが早慶好きだからと言われています。この間の記者会見に出席したメンツだと、港浩一前フジテレビ社長、金光修フジ・メディアHD社長が早稲田。嘉納修治フジテレビ会長、遠藤龍之介フジテレビ副会長、清水賢治フジテレビ新社長は慶應といった具合。日枝久さんも早稲田です」(同)

 そんな中に偏差値があまり高くない大学出身者が紛れていると、つい疑ってしまうというのだ。

「日東駒専クラスの大学を出たと聞くと、『もしかして君のお父さんは…』って。彼らは通常の選考ルートとは別の裏ルートで採用されます。人事では、日枝さんが直々に指名している入社希望者のエントリーシートを『日枝シート』と呼んでいると聞いたこともあります。こんな“裏工作”が社内で常態化しているからこそ、今回のような不祥事が起きてしまったとも言えるんですよ」(同)

 社内改革が進んでフジの常識が世間と釣り合う日は来るのだろうか。

 関連記事【フジテレビに街宣車がやってきた! 社員たちに蘇った“14年前の悪夢”「デモ隊まで襲来したらこの会社は終わる」】では、先週、フジ社内を駆け巡った情報で社員たちが混乱した様子について詳報している。

デイリー新潮編集部

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