フジテレビに街宣車がやってきた! 社員たちに蘇った“14年前の悪夢”「デモ隊まで襲来したらこの会社は終わる」
攻勢を強める「イット」に対して「もうやめてくれ」の声
一方、10時間半に及んだ記者会見以降、次々と出てきた「新たな問題」について社内はどう受け止めているのか。
週刊文春の「訂正」以降、夕方のニュース番組「Live News イット!」は攻勢を強めている。すぐさま文春に見解を糺す質問状を送付し、1月27日にその回答を報道。31日にも、中居問題をいち早く取り上げた「女性セブン」への取材結果を同様に取り上げた。
だが、社内では「もうやめてくれ」という声が大勢だと編成局所属の某社員は話す。
「報道局以外の職場では『ジャーナリズムを貫いている場合か』と冷ややかにみています。確かに記者会見が終わったタイミングで訂正を出した文春への批判はあります。ただ編成部幹部が女子アナたちをタレントの接待要員として使っていた疑惑、また被害者の女性の訴えをきちんと受け止めないまま中居正広を起用し続けた“罪”までもが無くなったわけではない、という見方が大勢です」
さらに続いたのは、フジの元アナ・長谷川豊氏によるYouTube番組での「追い打ち暴露」だった。2月1日にアップされた堀江貴文氏との対談動画で、長谷川氏は「約20年前、自分も被害を受けた」と訴えたのだ。
長谷川氏は先輩にあたる2人のアナウンサーの実名をあげ、飲み会の後で2人に仕組まれ、当時朝の情報番組「とくダネ!」のコメンテーターだった男性タレントのおすぎ氏に「上納された」とぶちまけた。
新社長のあだ名は「サンドバッグ」
名指しされたアナはSNSで否定コメントを出すなど新たな火種は燃え盛りつつあるが、
「これについて会社は法的措置を考えているようです。一方、長谷川氏は『日記やメールなどの客観的証拠がある』と徹底抗戦の構え。みんな、もうこれ以上は騒ぎを拡大しないでという思いで見守っています」(同)
こんなカオスに陥った社内で新たに陣頭指揮を取ることになった清水賢治新社長は改革を進められるのか。社内では期待する声は少ないと続ける。
「あの人はアニメ制作現場の経験はありますが、基本的には編成から総合メディア開発、経営企画とひたすら経営畑など、いわば“奥の院”を長く歩んできたエリートです。数字には強いので、瀕死状態のフジテレビを親会社のフジ・メディア・ホールディングスと上手く連結させて、蘇生させる手腕に期待されていますが、混乱した社内を一つにまとめ上げたり、現場のパフォーマンスを高めていく手腕についてはあまり期待されていません」(同)
役員の間でもずっと“いじられキャラ”として知られてきた人だという。
「あだ名は『サンドバッグ』。運動音痴で、役員連中とゴルフに行っても下手すぎていつもバカにされていたみたいです。港浩一前社長のような現場上がりを再び据えると二の舞になるという意見もあり、人畜無害さとクリーンさが買われて抜擢されたというのが実情。あだ名の通り、叩かれることにも慣れっこですからね。もちろん指名したのは日枝さん。だから自ら日枝さんを切るなんて出来っこない」(同)
かくしてフジ社員の憂鬱は続くのである。
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