“トー横”“コミケ”界隈で被害続出…「ハイテク新紙幣」発行も令和の若者が「ニセ札」「ニセ紙幣」にダマされてしまう根本的な原因
新紙幣で偽札との戦いに終止符を打てるか
昨年、約20年ぶりに新紙幣が発行された。紙幣を傾けると渋沢栄一の肖像画が動く“3Dホログラム”や、より細やかな模様をあしらった“高精細すかし”など、高度な偽造防止技術が話題になった。高性能なコピー機でも容易に再現するのは難しく、もはや偽札を作りようがないほどのハイテクな紙幣である。
昭和の時代は偽札が発見されると大騒動になった。戦後から高度経済成長期にかけて流通した聖徳太子の1000円札は、あまりに完成度の高い偽札が流通したため、政府は紙幣のデザインを刷新するという強硬手段をとったことがある。...