「葉酸摂取で医療費が全国最低水準に」 92歳の現役栄養学者が教える超健康法 「信仰心、ヨガや気功なども長寿に関係」
人生100年時代だからこそ生涯現役を貫く! 言うは易く行うは難しである。80代、90代まで現役を続けるには一体どうしたらよいのか……。そんな悩める読者にとって、お手本となる先生がいる。92歳にして現役の栄養学者で女子栄養大学副学長の香川靖雄氏が、自身が実践する超健康法を解説。
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電車を乗り継ぎ、片道約2時間をかけて栃木県の自宅から埼玉県の職場まで通う。車内では、1時間くらいは立ったままで、座れた場合はノートパソコンを開いてメールを送るなどの仕事をこなす。職場に着いたら3階にある自分の研究室まで階段を使って上り、講義の準備をしたり、論文を読んだりする――。これが、私のある一日の生活です。
単なる「寿命」にとどまらず、自立的に生活できる「健康寿命」をいかに延ばし、長く現役を続けられるか。このことがこれからの日本にとって大きな課題であり、私は自らその解決策を実践しているつもりです。
今年、私は93歳を迎えますが、通勤できているように肉体はいたって健康です。脳のCT画像検査で脳梗塞の壊死像も、MRA画像検査で脳血管の異常も見つかっていません。まさに心身ともに現役です。
「生きた見本」
〈このように、卒寿を超えてなお驚くべき現役生活を送っているのは、人体栄養学などを専門とし、女子栄養大学の副学長を務める香川靖雄氏だ。
人生100年時代を迎えているとはいえ、生涯現役を貫ける人はまだまだ少ない中、現役の栄養学者として活動を続ける香川氏の生活は、文字通り「生きた見本」として多くの中高年の参考になるに違いない。
果たして、健康長寿に対する香川氏の「哲学」、そして「実践術」とはいかなるものなのか――。〉
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