トランプ政権を揺るがす「オピオイド危機」…アメリカで年間10万人の命を奪う「史上最悪の麻薬」は日本にも上陸するか?
第1回【ヘロインは「死ぬかも…」だがフェンタニルは「死ぬ!」 “ゾンビタウン”が急増するアメリカで元マトリ部長が目撃した“悪夢のような光景”】の続き
昨年末頃だったか、テレビでフェンタニル使用者の映像が流れていた。「彼らはゾンビと呼ばれている」などと報じられた通り、確かに見た目は映画に出てくるゾンビに似て、実際にアメリカではそう呼ばれている。【瀬戸晴海/元厚生労働省麻薬取締部部長】
(全2回の第2回)
10年ほど前のことだが、「合成マリファナ(Synthetic Marijuana)」(※日本では危険ドラッグの一部)と呼ばれる「合成カンナビノイド類」が、“K2”や“スパイス”などの商品名で多くの国で流行し、多数の人が亡くなった。...