ビッグモーター創業者の「100億円不動産」を買った“歌手”の資金源とは? 「約13億円の役員報酬を得たこともある富豪」

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日本一の役員報酬

 橋本氏の知人によれば、

「実は彼、歌手で生計を立てているわけではありません。年商322億円を誇る電子部品メーカー『キョウデン』の創業者で元代表取締役会長の“橋本浩”としての顔のほうが有名だといえるでしょう。13年度に並み居る有名経営者を抑えて、日本一となる12億9200万円の役員報酬をキョウデンで得たこともある大金持ちなのです。稼いだ私財を使い、音楽活動に精を出しています。とはいえ、本気度は単なる“金持ちの道楽”というレベルじゃないですよ」

 橋本氏は14年、エンタメ系の教育機関「代々木アニメーション学院」を買収。同学院が運営する東京都品川区・天王洲の「銀河劇場」で自身のライブを開いたこともあった。

“150億円で転売できる”

 キョウデンの関係者はこう言う。

「橋本さんがライブをやれば、100~150人が集まります。曲はオリジナルのフォーク調が多く、歌と語りが渾然としている。客は友だちだけでなく、取引先の人たちが多いですね」

 かつては大手スーパー「長崎屋」の事業再生やレジャー施設「大江戸温泉」のチェーン化に成功するなどさまざまな事業で辣腕を振るったが、今はおおむね仕事を引退したという。

「とはいえ、橋本さんの金儲けの嗅覚は衰えていません。購入した兼重前社長の不動産4物件は“計150億円で転売できる”と、周囲に話していたそうです」(同)

 儲けたカネは、また音楽活動に注ぎ込まれるのだろうか。

週刊新潮 2025年1月30日号掲載

ワイド特集「小寒の氷、大寒に解く」より

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