「転んでもいないのに骨折して立てないように」 こまどり姉妹・並木葉子さんが語る圧迫骨折の恐怖
今年で芸能生活66周年となる双子の演歌デュオ「こまどり姉妹」。現在もコンサートやレコーディングなどの活動を続ける二人は、一見“健康長寿”そのものだが、妹の並木葉子さん(86)が昨年末、骨折していたという。
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【写真を見る】86歳で2万歩も歩く日があるという並木葉子さん
「12月4日の夕方、家に帰ると急に吐き気とめまいがしたんです。 とっさのことでびっくりしちゃって」
そうかくしゃくと語るのは、葉子さんご本人である。
「自分で救急車を呼んで、準備をして、マンションの下まで降り、救急車に歩いて乗り込みました」
当初は、内臓の具合が悪いと思い込んだ葉子さん。が、病院に着くなり新たな症状が追い打ちをかける。
「まず歩けなくなっちゃって。そして椅子に座っていたら、今度は立てなくなっちゃったんです」
診断結果は、上から12番目の背骨の圧迫骨折だった。
「転んだわけじゃないのに、折れちゃったんですよねえ。実は3年前にも背骨を骨折していて、そのときは転んでぶつけてしまったんですが……」
「重いリュックを背負って1日2万歩も歩いたことが原因じゃないかな」
まもなく、骨の手術に定評がある病院での入院生活が始まった。
「初めは寝返りも打てないほど痛かったわよ。赤ちゃんじゃないけど、おしめを買ってもらってね。そんな状況だから、手術しないと治らないって。16日に手術をしたのですが、その晩は麻酔が切れて息がつけないほど痛かったです。でも、点滴もしているし、痛み止めも飲ませてもらっていたので、徐々に良くなって、2~3日もしたら起きられるようになりました」
術後はリハビリに励んだ。
「1日2~3回、トレーニングをしました。筋肉を鍛える動きがあってね。しゃがんだり、脚を組んで動かしたり。一生懸命、病院の廊下を歩き回ったもの。年齢の割に、回復が早いんですって。お医者さんが言っていましたよ」
おそるべき体力でみるみる快癒。年末の29日には退院できたというから、驚異的だ。
ところで、骨折の原因について、葉子さんには思い当たるフシがあるという。
「重いリュックを背負って1日に1万歩も歩いたり……。多いときには2万歩も。寒い時期に、そういう無理をしたことが原因じゃないかなって思うんです」
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