社員と芸能人が一線を越えて…「関テレ大多社長」&「鈴木保奈美」の衝撃不倫から35年 今も変わらぬ「フジテレビの企業風土」

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大ブレイク前の鈴木保奈美と不倫関係に

 もっとも、そんな彼の姿を見て別の感慨を抱く人もいるようだ。

 1990年6月、写真週刊誌「フォーカス」が報じた、大多氏と女優、鈴木保奈美(58)との2ショット。都内のすし屋を出たところを捉えたものだ。

 当時31歳だった大多氏は、トレンディードラマの旗手として名をはせる「フジテレビ月9」のプロデューサー。一方の鈴木は、翌年大多氏が手がける「東京ラブストーリー」で大ブレイクする23歳の新進女優であった。

 この写真をきっかけに、妻子ある大多氏と鈴木との不倫関係が、当時大いに話題になった。双方、肯定こそしないものの否定もしなかったことで、芸能史に今も“事実”として刻まれている。

「よほどのことがあったと聞かされたのだな」

「今回の会見を見て、当時を知る記者の反応は二通りでした。あの大多さんがよく言うよね、という反応と、あの大多さんが、“非常に重い”と“衝撃を受け”たというのだから、単なる男女間の交際にまつわるトラブルではなくて、よほどのことがあったと聞かされたのだな、という反応ですね。いずれにせよ大多さんは時代に合わせてアップデートしていたからこそ、会見も無難に乗り切れたのでしょうが」(ベテラン芸能記者)

 むろん、今回の“中居問題”と同列に語れるものではない。大多氏の名誉のために補足しておくが、不倫とはいえ彼の恋愛を伝える記事に、トラブル、ましてや性加害などという要素は一切無かった。

 ただ、社員と芸能人との距離の近さは必ずしも良いことばかりではない。取引先と一線を越えて必要以上に親しくなることは、ある種のリスクを高めることにもつながりかねない。これはすでに多くの企業にとって常識となっている。また、会社の幹部や役員が、ヒラ社員を軽いノリで飲みの席に誘うというのも、多くの大企業では考えられないことになっている。これを「企業風土」というのは無理があるのだ。

 大多氏の不倫疑惑写真が撮られてからすでに30年以上たった。あの時代と現在とで状況が大きく変わっていることについて、港氏らはあまりに無頓着だったのかもしれない。

写真・西村 純/鷲尾倫夫/共同通信

週刊新潮 2025年2月6日号掲載

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