社員と芸能人が一線を越えて…「関テレ大多社長」&「鈴木保奈美」の衝撃不倫から35年 今も変わらぬ「フジテレビの企業風土」
「訂正」後も残る問題
中居正広氏(52)が引き起こしたトラブルに端を発するフジテレビの問題。1月27日、午後4時に始まったフジテレビおよび持株会社の役員たちによる記者会見は、翌日午前2時をまわったところでようやく終了した。
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エンドレスに続く記者たちの質問は、この会見で社長の職を辞することを明らかにした港浩一氏(72)を、ときに押し黙らせ、ときにいら立たせた。ただでさえ細身の港氏は、舞台を降りる頃には抜け殻のようになっていた。記者のレベルの低さからある程度の同情は集めたものの、港氏の危機管理能力への厳しい評価を変えるには至らなかった。
翌日、週刊文春が記事の一部を「訂正」したことで、フジテレビへの批判が幾分弱まったのは事実である。少なくとも問題が起きた食事会のセッティングには関与していない可能性が高まったからだ。文春側は、中居氏と女性を引き合わせたのがフジテレビ社員であることや、女性側の「認識」をもとに、問題の本質は変わらない旨を主張しているが、これはいささか苦しい言い訳だという見方が大勢を占めている。「延長」「上納」「接待文化」などなど、重要なポイントで解釈の幅が広い言葉が多用されているのは、一連の文春記事の特徴かもしれない。
ただし、そのことによって一気に名誉を回復するといった展開は、当のフジテレビ自体、期待していないだろう。トラブル発覚後の対応、報道後の対応、さらには記者会見など、危機管理能力やガバナンスに問題を抱えていることに変わりはないからだ。
港氏の“密室会見”批判で評価を上げたが……
全員袋だたき状態の中で、数少ない例外は、関西テレビの大多亮(とおる)社長(66)だろう。
伝説のロングラン会見の5日前、22日に開かれた大多氏の会見は、一定の評価を得ることに成功した。“中居問題”がフジテレビ内部で把握された時、彼は編成担当の専務。会見で大多氏は、知り得る限り、そして話せる限りの内容を率直に口にしているという印象を与えた。
「非常に重い案件だな、と思い、ある種の衝撃を受けました。私の判断で港社長に報告しました。中居氏を守ろうという意識はもうなかった」
そう言って事の次第を明らかにした上で、こんなことも言った。
「なぜ限られたメディアしか参加させなかったのか、なぜテレビ取材を許可しなかったのか、なぜ港社長は質問のほとんどに答えなかったのか、という疑問が残りました」
17日に行われた港氏の“密室会見”に対する批判である。結果として大多氏は一部で評価を上げたというわけだ。
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