紗栄子のプロデュース力は工藤静香並み 長男・道休蓮の「匂わせ」デビュー…「銭ゲバ」と呼ばれてもビジネスのために炎上し続けた過去
「銭ゲバ」と呼ばれても……ビジネスのためには炎上もいとわない紗栄子の「逆張り」セルフプロデュース力
ダルビッシュさんと結婚する前は、言い方は悪いがあまたいる女性タレントの一人に過ぎなかった紗栄子さん。安定期に入ってから妊娠を報告する有名人も多い中、妊娠6週目でダルビッシュさんに結婚宣言をさせた女性として大ブーイングを買っていた。日本中が活躍を見守る、前途有望なアスリートをたぶらかした悪女。そんなイメージは、夫を誇らしげに見上げる愛らしい容姿と鼻にかかった声が報じられるたび、強まっていたものだ。
けれども紗栄子さんがすごいのは、むしろ世間の感情を逆なでするような行動で注目を集め続けたことである。「サエコ」から「ダルビッシュ紗栄子」に改名し、生まれた息子たちを「チビダルくん」と名付けてブログで紹介。これでもかとダルビッシュブランドを使い倒して知名度を上げ、アパレルブランドも立ち上げた。
けれどもデザイン盗用疑惑や営業不振が重なり2年で終了し、ダルビッシュさんとも離婚。しかしそれでもめげないのが紗栄子さんのすごいところである。バツイチになっても、人気絶頂のイケメンアスリートを落とした「あざとかわいさ」への注目度は高かった。「大人女子」ブームのけん引役として、女性誌に引っ張りだこに。今度はコスメブランドを手がけ、美容タレントとしてブレイクを果たした。
思えば紗栄子さんはずっと、「逆張り」で勝負してきた人なのだろう。小さい息子を抱えながらも、ママタレの親近感や健気さではなく、恋多き女としての自由さを前面に出し続けていた。
最も話題となったのは、ZOZO創業者の前澤友作氏との交際だろう。プライベートジェットで頬を寄せ合う写真や、100億円ともいわれる豪邸が建設中だとインスタに投稿して大炎上した。かつて離婚時に法外な慰謝料を要求した「銭ゲバ」だと、心無いあだ名が付けられていたというのに懲りない人である。
ただそれもまた、紗栄子さんのビジネス戦略の一つだったのではないか。前澤氏との交際発覚と同じ年に、下着ブランド「ピーチ・ジョン」のミューズに就任しており、CMでの大胆な下着姿が話題となった。さらにはフジテレビの月9「5→9~私に恋したお坊さん~」にも登場し、約8年半ぶりとなる連続ドラマ出演だとネットニュースで話題に。ダルビッシュさんの件からあれこれ言ってきた世間も、「紗栄子の時代が来ている」と認めざるを得なかったに違いない。
最近では紗栄子さん、美容スキルにとどまらず、熊本や能登での地震災害支援を続けている篤志家としての顔も発信している。MEGUMIさんや長谷川京子さんなど、バツイチの女性タレントが美容界隈に参入する傾向が強まり、レッドオーシャン化していることに気付いているからではないか。いまだ衰えぬ「逆張り」ビジネスの嗅覚、大したものである。
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