2028年ロス五輪で120年ぶりに正式種目に いま注目の「ラクロス」けん引するのは元サッカー日本代表・中澤佑二氏の娘
2028年ロサンゼルス五輪において120年ぶりに正式種目となることで注目を集めている、ラクロス。日本ではなじみが薄いが、歴史は古く、北米先住民が戦争の代わりに行っていた祭祀(さいし)が起源とされる。世界ランキングは男女ともアメリカが最強で、カナダが続く。3位、4位は男子がホーデノショーニー(アメリカ北東部に住む先住民族集団)とオーストラリア、女子がイングランドとオーストラリアである。
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中澤佑二氏の娘が活躍
日本は何位かというと、意外にも男女とも5位。ホーデノショーニーは今のところ五輪参加を認められていないので、男子は実質4位。そして女子は、今月行われたアジア・パシフィック選手権で開催国オーストラリアを破って優勝した。つまり、銅メダルなら十分狙える位置にいるのだ。
女子代表をけん引するのは、本場アメリカの大学でプレーしている2選手。共に大学3年生の北川メガンと中澤ねがいだ。昨年のU20世界選手権にも出場し、日本を初の銅メダルに導いた。
日本ラクロス協会関係者によると、
「ねがいの父親は、元サッカー日本代表の中澤佑二さん。ラクロスにのめり込み、娘を教えたり、試合で解説をしたりしています。自身もサッカー留学した経験から、娘にも海外経験を積ませているのだとか。ねがいは、アメリカでも一目置かれているみたいですよ」
公式アンバサダーは岩田剛典
選手のみならず協会も奮起している。学生時代にプレー経験がある「三代目 J SOUL BROTHERS」の岩田剛典(35)を公式アンバサダーに任命し、18日、日本選手権会場の東京「味の素スタジアム」でセレモニーを実施。岩田ファンをかき集めて、大会を盛り上げた。さらに、
「世界選手権は4年に1度開催されますが、来年は女子の、再来年は男子の大会が日本で開催されます」
スティックを使ってボールをゴールに運べば得点になる、全世代が楽しめる競技。五輪の予習に観戦してみるのもいいかもしれない。