「秋篠宮さまに内容証明が送られた」 前代未聞の「慰謝料訴訟」…皇室ゆかりの研究所で何が起きているのか
秋篠宮さままで訴えられる事態に
【全2回(前編/後編)の前編】
秋篠宮さまが総裁職を務められる皇室ゆかりの研究機関で、耳を疑うような事態が生じている。旧皇族の末裔(まつえい)でもあるトップの理事長を研究所員が提訴し、なおかつ秋篠宮さまにも内容証明郵便が送付されていたというからただ事ではない。一体、何が起きているのか――。
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千葉県我孫子市にある「公益財団法人山階(やましな)鳥類研究所」は、皇族だった山階芳麿博士が1932年に創設した鳥類標本館が前身。鳥類に関する総合的研究を行っており、86年からは秋篠宮さまが総裁職に就かれている。内親王時代の黒田清子さんも勤務し、現在はフェローとして関わるなど、まさしく皇室ゆかりの研究所である。
この研究所で、天皇陛下のいとこにあたる理事長が、部下から慰謝料を求める訴訟を京都地裁に起こされ(2023年10月提訴)、あろうことか秋篠宮さまも巻き込まれてしまわれているというのだ。
〈適応障害と診断〉
事情を知る関係者が明かす。
「トラブルの端緒は20年4月にさかのぼります。原告は当時、自然誌研究室室長だった40代の男性で、千葉県に新型コロナウイルス緊急事態宣言が発出されて在宅勤務となりました。ところが男性の管理不十分もあって、アルバイト職員が鳥の骨格標本を取り扱う業務でミスが生じてしまった。そして6月、かねて男性と険悪な関係にあった、部下である二人の女性研究員がこれを見とがめ、研究所幹部らの知るところとなったのです」
原告の男性は、“アルバイト職員に責任を押し付けようとしたなどと、部下が事実に反することを幹部らに吹聴した”と主張しており、
〈自分の悪口が在宅勤務の間に流布されることに精神的な苦痛を受け、心療内科を受診して適応障害と診断された〉(訴状)
と述べている。その後、
「単身赴任中だった男性は、家族の住む京都市の自宅に戻り、療養のためテレワークを続けていました。標本作業の件では厳重注意処分を受ける予定でしたが、20年9月の所内会議で、男性がテレワークを続けていることなどに批判の声が上がったため、長期間出社しなかったことを以て厳重注意とすると理事長が決めてしまった、などと男性は主張しているのです」(前出の関係者)
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