なぜ歴代天皇は1000年以上も「伊勢神宮」を参拝しなかったのか 伊勢神宮に祀られている祭神の謎

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 石破茂首相は1月6日、新年の恒例行事になっている伊勢神宮の参拝をした。

 伊勢神宮には皇室の祖先である天照大神(あまてらすおおみかみ・アマテラス)が祀られているが、じつは7世紀後半に伊勢神宮が今の形に整えられてからあと明治維新に至るまで、持統天皇を除き、歴代天皇はひとりも伊勢を参拝されていない。

 歴史作家の関裕二氏は著書『スサノヲの正体』(新潮新書)の中で、アマテラスとその弟であるスサノヲにまつわる数々の謎に挑んでいるが、「関史観」によるとアマテラスが実在の初代王とされる崇神(すじん)天皇に伊勢に追いやられた背後などには、朝廷の権力を独占してきた藤原氏の暗躍があるという。...

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