イチロー氏(51)オリックス監督には「なろうと思えばいつでもなれていたのだが…」「人種」でも「人望」でもないメジャー監督への“壁”とは?

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センセーショナル再来の期待

 イチロー氏はステロイドなど薬物が影を落としたパワー全盛の時代に海を渡り、武器とするスピードやスリリングなプレーで野球本来の醍醐味を、競技の本場に取り戻した。マーリンズ時代にディー・ゴードン内野手、マリナーズに復帰後にはフリオ・ロドリゲス外野手とメジャーでも多くの選手に影響を与えてきた。

 そして今、データ最優先でタブレット上の数字と勝負するような野球に陥っている現状に、憂いを口にしてもいる。自身が信条とした、数字では計れないアスリートの感性をプレーに注入することで再び、センセーションを巻き起こすことに期待せずにはいられない。

 イチロー氏は今後について、こうも語っている。

「今継続していることは継続したい。その他にどうですかね。新しく取り組んでみたいこと。命を削ってまでやりたいことは見えてこない。それができるのは野球でしかない」

 その言葉の先にメジャーでの監督業はあるのだろうか。

デイリー新潮編集部

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