「文春の訂正」にフジ社内は“大はしゃぎ”も…スポンサー“撤退”の動き加速か「新ドラマ出演時には連絡を」
今年のOB会は中止に
中居正広氏(52)が起こしたトラブルによって窮地に立たされているフジテレビ。ついには俳優たちがフジのドラマに出演する際には、俳優が出ているCMのスポンサーに連絡しなくてはならない事態に陥っていることが分かった。フジのドラマ出演がリスクになってしまっている。また会社の一大事ということで今年のフジのOB会(旧友会)は中止になった。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
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芸能プロダクション社員が明かす。
「うちの俳優のCMを扱っている広告代理店から、『そちらの俳優がフジの新規のドラマに出演するときには知らせてほしい。スポンサーに連絡しますから』と言われた。スポンサーとしては問題の行方次第で、自分たちとCM契約している俳優をフジのドラマには出させたくないようです」(芸能プロ社員)
今回のトラブルに関するスポンサーの行動は、フジからのCMの引き揚げだけでは終わらなかったのだ。
もっとも、元フジ報道局解説委員でJapan In-depth編集長の安倍宏行氏は冷静に受け止めている。
「不思議ではありません。問題が疑われている企業と関係したら、今度は自分たちの会社がステークホルダー(利害当事者)から責められるかも知れないのですから」
フジは1月28日、ネットニュースのFNNプライムオンラインで「週刊文春が中居正広氏報道で訂正」という速報を流した。だが、フジ関係者はそれを憂慮している。
女性と中居氏がトラブルになった2023年6月、フジの編成幹部が女性を中居宅に誘ったものの、急にキャンセルしたと文春は当初報じた。だが、訂正によると、実際には中居氏自身が女性を誘った。
この訂正でフジの一部は勝ち誇ったような素振りを見せている。しかし、別のフジ関係者は溜め息まじりで漏らす。
「これで問題が解決したわけではない。はしゃいでいるときではない」
問題の根底にあるのは「フジは女性の人権より、中居氏の立場を優先したのではないか」ということで、ずっと変わらないのである。
さらに前社長・港浩一氏(72)がトラブル発生を認識しながら、コンプライアンス推進室と情報共有しなかったこと、中居氏がMCの「だれかtoなかい」を打ち切らなかったこと、そもそも中居氏に女性を近づけたのは編成幹部ではないかということが問われている。
だから、文春が訂正し、嘉納修治前会長(74)と港氏が退任しようが、CMは戻らない。フジが人権侵害を行う企業ではないと証明されない限り、状況は変わらない。
「文春の訂正をいいことに一部の人間は今回の件を全てなかったようにしたいようだ。港氏の退任は必要なかったという人間までいて、あきれる。本質が見えていない」(フジ関係者)
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