事実上の更迭か? 「中居問題」キーマンのフジテレビ社員「A氏」が人事局付に異動 新社長は社員に向け「現経営陣はオールドボーイズクラブのようだった」と反省メール
記者会見翌日に「週刊文春」の記事訂正が発表され、騒ぎが収まりそうにないフジテレビを巻き込んだ「中居正広女性トラブル」。事態が混沌とする中、トラブルのキーマンとされてきた編成局幹部のA氏の異動が社内で発表された。事実上の更迭とみられる。
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突然発表された「人事異動」
A氏の異動が社内イントラネットで発表されたのは1月30日午後。編成局部長の任を解き、人事局付にすると発令された。
「通常、人事局付は産休育休に入る社員やグループ会社へ出向する社員にしか発令されません。異動の時期でもありませんし、事実上の更迭人事と社内では受け止められています。そうでなくてもAさんはこれから始まる第三者委員会の聴取が控えており、とても編成局で仕事が続けられる状況にはなかった」(フジテレビ編成部社員)
一方、A氏の関与については重要な「訂正」もなされた。週刊文春編集部は28日、昨年12月26日発売号の第一弾記事で報じた内容について電子版で訂正とお詫びを出した。
文春は中居と被害女性X子さんとのトラブルが起きた会食を当初、「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていたが、「X子さんは中居氏に誘われた」と訂正。
だが、事件直前、A氏はX子さんを中居宅で行われたバーベキューに連れて行くなどしていたのは事実で、X子さんも事件当日の会食は「Aさんのセッティングしている会食の“延長”だったことは間違いありません」と証言していることなどを受け、A氏がトラブルに関与していた事実自体は変わらないとした。
「文春の訂正」について社員たちは…
この訂正について一部ネット上では文春への批判が噴出しているが、フジテレビ社内ではどう受け止められているのか。
「Aさんの関与が当初よりトーンダウンしたのは間違いありませんが、文春の指摘する通りAさんが一転“無罪”となったと見る向きはありません。まだわかっていないことが多いですが、AさんがX子さんたちを中居さんらへの接待要員として駆り出したことがトラブルの根源になっていることは間違いないわけです。そういう意味で今回の異動も致し方ないのではと見られています」(前出・社員)
同日、港浩一前社長からバトンタッチしたばかりの清水賢治新社長は「社員の皆さんへ」と題した長文メールを社員へ送った。
まず冒頭で次のように社員たちをこう慮った。
〈夢や希望を胸にフジテレビに入社し、これまで懸命に働いてきた皆さんが、不安や困惑を抱えていることは痛いほど理解しています。「何が起きているのか」「なぜこんなことになったのか」「これからどうなってしまうのか」…。皆さんと同じように、ご家族も心配されていることでしょう〉
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