「岩屋外務大臣」を襲った“重大事件” 議員宿舎に「見知らぬ女性が侵入」…一歩間違えば“命の危険”も

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もしテロ目的だったら

 岩屋大臣は警察に通報したものの、不審者はすぐには捕まらず。懸命な捜査が続けられるなか、事態は急展開を迎えた。

「翌24日、再びその女性が赤坂宿舎に現れたのです。警察は防犯カメラの映像で犯人の顔は把握していたので、その場で御用となりました。女性は調べに対して、“外務省に頼まれた”“岩屋大臣に呼ばれた”“部屋が寒かったので暖房をつけていた”などと話しているそうですが……。外務省関係者も岩屋大臣も彼女と面識はなく、当然ながら、赤坂宿舎に呼んでなどいません」

 女性は23日には4時間ほど岩屋大臣の部屋に滞在していたという。聞けば聞くほど背筋が凍る出来事だが、そもそも、カードキーも持っていない、親族でも関係者でもない一般女性が、なぜ赤坂宿舎の内部に侵入することができたのだろうか。

 別の政府関係者が続ける。

「一見、セキュリティが強固に思える赤坂宿舎ですが、実は見かけだけなんです。周囲の警戒に当たる警察官も、来訪者全員に対して声掛けや身分証のチェックをしているわけではありません。今回、宿舎に侵入した女性は、受付でなんらかの身分証明書を提示し、“岩屋先生に呼ばれてきた”と告げたそうです。問題は、岩屋氏本人が不在であるにもかかわらず、受付がそれを確認しないまま、建物内に通してしまったこと。今回は侵入だけで済んだのは不幸中の幸いですが、もし暗殺やテロが目的だったらと思うとゾッとします。安倍晋三元総理が暗殺されて以来、閣僚や党幹部への警備体制が根本から見直されたはずなのに、この体たらくです。不安でしょうがありません」

宿舎の警備強化をお願いしたい

 被害者である岩屋外務大臣ご本人に伺うと、

「ご質問の事案につきましては、警察にその対応をお任せしているところですのでコメントは差し控えます。また、議員宿舎の警備等の強化をお願いしたところです。詳しくは、担当部署にお尋ねいただければと思います」

 というわけで、議員宿舎を所管している衆議院事務局に問い合わせると、

「宿舎内で起きた事案については、コメントは差し控えさせていただきます。事実に関しても、セキュリティの都合もあり、お答えはできません」

デイリー新潮編集部

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