ウルトラC捜査も「悠仁さま」進学をめぐる苦悩

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すでに行われた調査

 筑波大学の生命環境学群生物学類に合格され、今年4月から茨城県つくば市にあるキャンパスに通われる秋篠宮家の長男・悠仁さま(18)。学習院以外の大学に通われる戦後初の男性皇族であることに加えて将来の天皇陛下ということから、警備担当者の悩みは尽きないようだ。

「何かと悠仁さまのご学友に焦点があたりがちですが、現時点ですでに在籍している学生、つまり悠仁さまから見れば先輩にあたる方々についてプロフィール的なものをベースにリサーチをかけたようです。そういったリサーチを経て、思想において政治的・宗教的・経済的な偏向が見られた場合に、より細かなリサーチや定点観測的なアプローチをすることも想定されていると聞いています。もっとも、政治的・宗教的・経済的な偏向を書類から見抜くのはなかなか困難だという指摘もあり、実際にどこまでどういった調査をするのかはケースバイケースということになりそうです」

 と、担当記者。

ウルトラCとは

「今年4月までに筑波大に合格が決まって悠仁さまのご学友になり得る学生が出て来れば、その時点で同様に調査をするとのことでした。“ご両親やご家系の思想を把握しておくことは将来の天皇陛下を守るにあたってとても重要なこと”という考え方がベースにあるようでした」(同)

 そういった動きとは別に、「ウルトラC」的なプランも想定されていたという。

「現職警官を悠仁さまのご学友に仕立てるという作戦です。警察官の採用試験に合格したばかりの18歳くらいで極めて優秀な人物に筑波大を受験させるというプランです。可能性があることならありとあらゆるリソースを活用するということのようですが、まさかここまでかと驚きました」(同)

 確かに、ハリウッドでもリメイクされた香港映画『インファナル・アフェア』をほうふつさせる潜入作戦だ。映画のようにマフィアと警察という敵対組織への潜入ではないものの、身分を隠して見知らぬ組織にもぐりこむあたりは共通するポイントと言えるだろう。

オウム真理教の例

「仮に悠仁さまのご学友として近い関係を構築できたとして、それは一生のことにもなりますし、細かいことで言うと潜入した人物の給与は誰が払うのかとかそういったこともネックとされたようで、このプランは実現しない模様です」(同)

 荒唐無稽(こうとうむけい)な計画のようにも見えるが、警視庁はもちろん防衛省や公安調査庁の中には密命を帯び、家族に対しても何をやっているか打ち明けることができない職員も存在するとされる。

「オウム真理教が社会の脅威として存在感を示しつつあったころ、警視庁公安部などの息のかかった人物が教団側に送り込まれたことがあるというエピソードを耳にしたことがあります。それを踏まえれば、いわゆる潜入方式もまったくないとは言い切れないのかなというふうに捉えました」(同)

 テロやそこまで行かないまでもトラブルの芽を摘もうと、警備担当者は涙ぐましい努力を続けているということなのだろう。

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