なぜフリー記者は「フジ10時間会見」でヒステリックに振る舞ったのか 「まるでカスハラ」「浅ましい承認欲求が透けて見えた」
1月27日の午後4時から始まったフジテレビのやり直し記者会見。17日の記者クラブのみに限定された会見が批判を呼んだため、今回はオープンで行われた。ところが、会見が終了したのは翌日の午前2時半過ぎ……。10時間半に及ぶ会見となった原因の一つがフリーランスのジャーナリストといわれる。
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【写真】「なんで私を当てないの!」「もっとちゃんと答えなさい!」。親の仇でも見るような目つきで壇上のフジテレビ幹部を睨みつける「東京新聞・望月衣塑子記者」
会見はフジテレビの「Live News イット!」で生中継された(被害者のプライバシーを守るため10分遅れで放送)。午後7時からのバラエティ「ネプリーグ2時間SP 各局出身アナウンサーNo.1決定戦2025」、同9時からのドラマ「119エマージェンシーコール」、同10時からのドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」(関西テレビ制作)、同11時からのバラエティ「何か“オモシロいコト”ないの?」などを休止し、ぶっ通しの放送だった。
会見が終わった直後、スタジオの「イット!」の映像に切り替わると、フジテレビ報道局編集長の平松秀敏氏がこう感想を述べた。
平松:フジテレビの人間としてコメントすると、10時間を超えた会見というのは長いですけど、フジテレビの自業自得です。17日の記者会見がこの長い記者会見を招いてしまった。
――自社を批判した上でこう続けた。
平松:ただ、一つの話題の記者会見が10時間を超えるというのは、これは健全ではないです。最近この手の長時間続く記者会見は本当に多いんですけど、フジテレビも悪いですけど参加したジャーナリストにも何らかの問題があるんじゃないかと私は思います。
最後まで会見を見続けた人の中には、彼の言葉に溜飲を下げた人も少なくなかったのではないか。フリーを名乗るジャーナリストの中には、質問ではなく自分の意見をグダグダと述べる者、被害女性のためと言いつつプライバシーを暴こうとする者、さっき質問されたばかりの内容を繰り返す者、会場の後ろから野次を飛ばす者……などが目立ったのだ。SNSにはこんな声が上がっている。
フリージャーナリストはいらない
《フジテレビの関与とかより国内のフリージャーナリストって本当に要らない存在だなってわかった10時間の記者会見だった》
《フリージャーナリストなんて生き物は結局取材能力も持ち合わせないただの暇人の記者ごっこだって昨夜の会見でハッキリ分かったよ》
《問題は「ヒステリックな「質問者」」がフリー記者・フリージャーナリストを僭称していること》
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は言う。
「彼らにとっては千載一遇のお祭りに行ってきたということなのでしょう。相手は抵抗しないのですから、絶対の安全地帯から好きなだけ叩ける。彼らにとっては、上級国民であるフジ幹部の傷に塩を塗り込んでやろうという気分もあったのでしょう。彼らがグダグダと喋り始めると、カスハラを見せられているような嫌な気分になりました。何を言っているのか、それすら掴みがたい上に、フジの港(浩一)社長や嘉納(修治)会長が何を答えても、『それじゃあ足りない』などと言い返す。革命後の吊し上げのようでした」
なぜ彼らは叩きたいのだろう。
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