「女子アナ」へのパワハラ、「コネ入社」の横行、「番宣」が氾濫…フジ凋落、3つの危機的な実態

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内輪で回しているだけ…

 14日夜放送のスペシャル番組「新ドラマ人気番組対抗クイズ!ドレミファドン新春の祭典3時間SP」は、まさに番宣の“ごった煮”だった。「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」の波瑠と山本耕史、SixTONESの森本慎太郎、「119エマージェンシーコール」の清野と瀬戸、「問題物件」の上川隆也、「最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~」の大地真央と松本まりかが出演、番組ごとに競い合った。こうした企画はあまりに安易で自局の番組を内輪で回しているだけに見えてしまうのだが……。

「実は2019年から『ドレミファドン』が冬・夏の新ドラマの番宣番組という位置づけになったのです。しかも、76年から88年まで続いた『ドレミファドン』には若かりし頃の港社長がスタッフとして関わっていました。『ドレミファドン』のスペシャル企画自体、港社長への忖度とも囁かれています」(前出の記者)。

 氾濫する番宣に加えて凋落を物語るのが再放送の多さ。13日の週から香取慎吾主演「西遊記」(2006年)を再放送。これ自体、香取主演の「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」との露骨な連動だ。そして、新ドラマ「119エマージェンシーコール」を再放送して枠を埋めている。

「『御曹司に恋はムズすぎる』(火曜午後11時)は『梨泰院クラス』で知られるパク・ソジュン主演の韓国ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』(2018年)とそっくりで、企画力とオリジナリティーの貧弱さが現れてしまいました。番宣や再放送は他局でも見受けられますが、フジは極端に安っぽい作りで出演者をスタジオに呼んで、ひな壇の芸人とバカ話に終始する演出が多い。企画が通りやすい安易な番宣番組の氾濫で、クリエイティブの力量が著しく低下してしまったのです」(大手芸能プロ関係者)

 さらに、凋落に拍車をかけたと思われるのがコネ入社の横行だ。「新入社員の顔ぶれを毎年見ていますが、大手広告代理店や有名芸能人のほか、ニッポン放送や産経新聞社を含めたフジサンケイグループ内の幹部の子弟がかなり目立ちます。出身大学で差別するつもりはありませんが、時々、Fランク級の大学出身者が混ざっていることも。父親の仕事を聞いたら案の定、グループ内基幹会社の幹部の息子でした。こんなことは日常茶飯事ですね」(フジテレビ関係者)

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