「女子アナ」へのパワハラ、「コネ入社」の横行、「番宣」が氾濫…フジ凋落、3つの危機的な実態
開局以来最大の危機
フジテレビが開局以来最大の危機に陥っている。タレントの中居正広氏と女性との間に起きたトラブルが週刊誌で報じられると、新たな疑惑が次々に伝えられ、同局はたちまち大混乱に陥った。27日には同局の嘉納修治会長と港浩一社長が辞任したものの、同日に行われた会見に日枝久取締役相談役は姿を見せず。「会見に意味がなかった」などと酷評されている。テレビ界の雄として君臨していた同局は、どうしてここまで凋落してしまったのか。
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フジテレビの危機的状況は今に始まったことではない。長年同局を取材してきた放送記者が打ち明ける。
「フジテレビ制作の新ドラマが始まったり映画が公開されたりする際、出演者が大挙してフジの番組に朝から晩まで出まくる“番組宣伝連動企画”があります。局関係者の間では“バンセン”と呼ばれていますが、フジテレビは特に多いことで有名です。おそらく2019年にインターネット広告費が2桁成長でテレビメディア広告費を抜き去り、初めて2兆円超えたあたりから、番組予算が急激に削られ始めた。以後、フジの編成表は再放送と番宣だらけになっていったんです。それもあって、フジは24年の第一四半期のゴールデン帯(午後7~10時)の世帯平均視聴率が、テレビ東京の5.48%に抜かれて5.41%となり、開局以来初の最下位に転落してしまったのです」
フジ凋落の理由の1つに挙げられているのが、先にあげた番宣と再放送だ。1月クールは次のドラマがラインナップされている。
・1月4日~「最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~」(土曜午後11時40分)大地真央、松本まりか、堀海登
・1月7日~「御曹司に恋はムズすぎる」(火曜午後11時)永瀬廉、山下美月、西畑大吾
・1月9日~「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(木曜午後10時)
香取慎吾、志尊淳、安田顕、向里祐香
・1月13日~「119エマージェンシーコール」(月曜午後9時)清野菜名、瀬戸康史、見上愛
・1月15日~「問題物件」(水曜午後10時)上川隆也、内田理央、宮世琉弥
・1月20日~「秘密~THE TOP SECRET~」(月曜午後10時)
板垣李光人、中島裕翔、門脇麦
・1月21日~「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」(火曜午後9時)波瑠、山本耕史、森本慎太郎
清野菜名と瀬戸康史が出演する「119エマージェンシーコール」がスタートした13日は、早朝の「めざましテレビ」に清野と瀬戸が生出演。その後、昼の「ぽかぽか」には「新月9コンビ」として再び2人が登場。午後7時からの「ネプリーグ2時間SP」には「御曹司に恋はムズすぎる」に出演しているKing & Princeの永瀬廉、山下美月、なにわ男子の西畑大吾がそろった。
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