フジテレビ「グダグダ会見」3つの敗因とは? プロは「共感を得られていない」

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最後に決定的だったのが

――そのモヤモヤが信頼回復を損なったと?

「そうです。最後に、決定的だったのが、『第三者委員会の調査結果を待つ』、『プライバシーに配慮』、『女性を刺激しない』、『守秘義務がある』といった言葉を連発して、現時点で把握している事実の説明を中途半端に終わらせていたことです。

 確かに女性への配慮やプライバシーは重要ですが、そうしたことがフジテレビの説明責任を誤魔化すための『方便』や『隠れ蓑』として使われた印象を、見る者に与えてしまいました。これは、信頼回復のための謝罪会見としては、かなり手痛いミスと言えるのではないでしょうか。

 2023年8月に港社長が事案を把握した後、2024年11月の中居氏出演番組の打切りまで、なぜあれほど時間がかかったのか、中居氏に忖度するおもねりや、隠蔽しようとする意図はなかったのかという点や、フジサンケイグループ会長の日枝久フジテレビ取締役相談役が会社のガバナンスにどう影響を与えたのかという点に関する肝心な説明も、あいまいなままに終わってしまいました」

 10時間半もかけてなお、局面を大きく変えることは出来なかったということだろうか。新体制になっても苦難は続きそうだ。

デイリー新潮編集部

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