フジテレビ「グダグダ会見」3つの敗因とは? プロは「共感を得られていない」
危機管理広報のプロが読み解く
フジテレビが1月27日午後4時、中居正広氏の女性トラブルに関して2回目となる記者会見を開いた。終了したのは翌日午前2時半近く。実に約10時間半に及ぶ異例の長時間会見によって信頼回復の効果はあったのか、危機管理広報のプロに聞いてみた。
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記者会見には、直前の臨時取締役会で辞任したフジテレビ港浩一社長と嘉納修治会長(親会社フジ・メディア・ホールディングス会長を兼務)と並んで、遠藤龍之介副会長と金光修ホールディングス社長、フジテレビ新社長に選ばれた清水賢治ホールディングス専務の5人が揃った。出席などが取り沙汰されてきた日枝久フジテレビ取締役相談役(フジ・メディア・ホールディングス取締役相談役を兼務)は姿を見せなかった。
港社長は「人権侵害が行われた可能性がある」として、「人権への認識が不足し、会社全体のガバナンスを十分に機能させることができなかった」と謝罪。同時に、2023年6月の「食事会」にフジテレビ幹部社員A氏が関与した疑惑については改めて否定した。
信頼回復には程遠い
「前回1月17日の会見が動画撮影なしのクローズ会見で非難を浴びたので、今回はフルオープンでした。そのため大手メディアからフリージャーナリストやYouTuberに至るまで400人を超える参加者で会場はごった返し、100人を超える記者が質問を行いました。中には声を荒げたり、独演会めいた質問を延々と続けたりする者も。SNSでは『辟易とした』という批判も殺到しました」(全国紙記者)
この記者会見を専門家はどう評価しているのか。危機管理広報のプロとしてこれまで大手企業に数々の助言を行なってきたコンサルタントに聞いてみた。
――この会見をどう見たか。
「フジがCMなしで中継したTVを事務所でずっと見ていました。ニコニコ動画のコメントやX(旧Twitter)の反応をチェックしつつ、メモを取り続けていたので、今朝は目がしょぼしょぼ、手は腱鞘炎気味です(笑)。結論としては、今回の記者会見はフジテレビにとって、信頼回復には程遠い『グダグダ』に終わったと見ています」
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