貸金庫事件で報酬カットも「年収3億円」 三菱UFJ銀行・半沢頭取らへの“処分”にギモンの声

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「実効的なペナルティーになるとは思えない」

 だが、不祥事ばかりで貧乏になってしまうのかというと、そうでもない。半沢氏の24年度の総報酬額は3億3000万円。そのうち減額対象となるのは役員賞与などを除く1億1400万円。ざっくり計算して今回は855万円のカットである。

 同行では他社の事例も参考にしたとしているが、ライバルのM銀行員で『メガバンク銀行員ぐだぐだ日記』の著者・目黒冬弥氏には、どう映ったか。

「年収3億円以上の報酬をもらっている頭取が、この程度のカットでは実効的なペナルティーになるとは思えませんし、厳粛に受け止めているとは三菱UFJの行員でさえ感じていないでしょう。同行は具体的なことを公表していませんが、再発を防ぎたいならいちばん近くで監督した支店長の処分内容をはっきりさせておくことも大事です。おそらく同業の銀行員はそこにいちばん関心がありますから」

 2度の報酬カットにもかかわらず、半沢頭取はグループ(MUFG)次期社長の最有力候補だという。

週刊新潮 2025年1月30日号掲載

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