渦中の「中居氏」と「フジテレビ」をスポーツ新聞はどう報じたか…最も厳しい姿勢で1面トップを展開した「2紙」とは

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スポニチとニッカンの報道姿勢

 次にスポニチが1面にしたのは10日で、この日はニッカンも1面で報じた。

 前日の9日に中居氏が声明を発表。《トラブルがあったことは事実》と認めながらも、示談が成立しており、《今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました》と意欲を示していた。見出しは以下の通りだ。

◆スポニチ
《中居続行宣言 お詫び女性トラブル認めるも 事実上の芸能活動休止状態の中… TV関係者「みそぎにならない」今後は不透明…》

◆ニッカン
《中居「トラブル事実」初声明で謝罪 23年6月女性との間で“騒動” 「暴力は一切ございません」「示談成立」「芸能活動支障なく続けられる」 難しい番組出演 事実上の活動休止》

 10日の2紙を比較してみると、スポニチがテレビ関係者のコメントから「みそぎにならない」を見出しに取ったことが目を引く。

 つまり中居氏の声明に説得力は欠けると指摘したことになる。対するニッカンはニュートラルな論調の見出しと言えるだろう。その一方で、他の4紙が1面で報じることはなかった。

 16日の紙面ではニッカンだけが1面。フジ・メディアHDの株主である米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」が第三者委員会による調査を求めたことについて詳報した。

報知も1面で報道

 ニッカンの見出しは以下の通りだ。

《中居騒動米の株主がフジに激怒 投資ファンドが第三者委設置要求 公平性透明性「非常に深刻」信頼回復できなければ存続危機も》

 18日はニッカン、スポニチ、報知が1面トップで報じた。“常連”の2紙に報知が加わったことは、それだけ大ニュースが起きたことを意味する。前17日にフジテレビが開いた会見で、港浩一社長が回答拒否を連発したことで批判が殺到したのだ。

◆ニッカン
《中居調査しなかったのはフジ社長「プライバシー守るため」23年6月には女性被害を把握 「唐突に終了することで憶測生じる」から「だれかtoなかい」続行していた デーブ・スペクター「中居君も話して!!」 トラブルから1年半…「調査委員会」を設置へ》

◆スポニチ
《フジ中居女性トラブル知ってて出演継続 直後の23年6月に内容把握も聞き取り行わず 女性アナ上納接待疑惑も調査 港社長「極めてセンシティブ」 3回の改編期も…「終了で憶測生じることを懸念」》

◆報知
《フジ疑惑晴れず 港社長肩すかし会見 「回答を控える」30回超 “第三者委”設置表明 幹部の関与は改めて否定も食事会「参加自由」性的な場は「ないと信じたい」》

 3紙のうち、最もフジテレビに批判的なトーンの見出しだったのはスポニチだろう。

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