排卵日の「行為強制」が苦痛…結婚2年、進まぬ妊活で見えた妻の本性 44歳夫のボヤキ
【前後編の前編/後編を読む】道草した子供は食事抜き…「兵糧攻めが効くのよ」 すぐにヒスる妻にうんざり、47歳夫が最近気になるアブナイお相手
妻の不機嫌が怖くて、帰宅する時間がどんどん遅くなっていく。そう話す男性は少なからずいる。結婚したときはそうではなかった。子どもができ、結婚生活が長くなるにつれて妻が不機嫌でいる時間が増えた。夫からみれば、「妻が変わった」ということなのだろうが、妻から見れば「家族が増えて生活が変わっていったのに、変わらないのは夫だけだった」ということになるのだろう。
【後編を読む】子供が道草したら食事抜き…「兵糧攻めが効くのよ」 すぐにヒスる妻にうんざり、47歳夫が最近気になるアブナイお相手
「僕はごく普通の家庭に生まれ育ちました。姉がひとりいます。大学を出て就職し、結婚したのは30歳のとき。本当に普通の人生を送ってきました。妻は、3人きょうだいの長女で下に弟と妹がいます。そろそろ結婚しようかなと思ってつきあい始めたのが彼女で、しっかり者だったから結婚相手としていいなと。相手選びを間違えたんでしょうかね」
江崎貞一さん(44歳・仮名=以下同)はゆっくりとした口調でそう言った。穏やかさが顔に出ている人だ。結婚前と結婚後、さらに子どもが生まれてからの妻の奈那さんのギャップに苦しんできたという。
「僕は末っ子で彼女は長女でしっかり者。まあ、家計は妻に任せて、僕は妻の言いなりになるのが気楽かなあと思っていたんですよ」
ミスオーダーにも毅然
1年半ほどの交際期間はうまくいっていた。妻は随所で気配りと気の強さを見せたが、それはむしろ貞一さんにとっては好印象だった。
「たとえば食事に行って、オーダーが間違っていて頼んでいない料理が運ばれてきたとしますよね。僕は自分が嫌いなものでなければ『ああ、いいですよ、それで』とオーダー変更しちゃうタイプ。でも奈那は、『これ、違います。頼んだものを持ってきてください』ときっぱり言う。食べたいものを頼んだのだから、それ以外のものを受け入れるつもりはないって。まあ、でも人には間違いがあるからというと、私は別に店員さんを責めてはいないと。確かに彼女の言うことは正しいけど、それを食べて、もともと頼んでものもまた頼めばいいんだしと僕は思っちゃう」
あなたはどこかグダグダしたところがあると指摘されたときも、「当たってる」と貞一さんは思わず笑ってしまったという。嫌味には聞こえなかったのだが、それは今思えば、彼自身が彼女を好きだったからだともわかっている。好きだから許せたことが、日常生活をともにしつづけて恋心が失せたとき、許せなくなるものなのかもしれない。
奈那さんの焦り
結婚して2年たっても子どもには恵まれなかった。奈那さんには焦りが見えたという。
「子どもがいようがいまいがいいじゃないかと思っていましたが、奈那はそうはいかないって。子どもがほしくて結婚したのにとぽつりとつぶやいたから、僕と結婚したかったわけじゃないのと尋ねたら、少し慌てていました。『もちろん、あなたと私の子がほしいからよ。いちいち言わなくてもわかるでしょ』と怒られた。あの怒り方はちょっと気になりましたが、僕はすぐに忘れてしまうタチなので」
妻は一緒に病院に行こうと言い始めた。貞一さんが渋っていると、「まずは私が検査してくる」と行ってきた。結果は異常なしだった。やいやい言われて貞一さんも検査に行ったが、彼もまた異常なし。
「人工授精をしようと奈那は必死に説得してくるようになりました。そんなに子どもにこだわらなくても、共働きでけっこう楽しくやれるんじゃないかと言いましたが、彼女の耳には届かなかった。不妊治療をしてくれなければ離婚するとまで言うので、しかたなく一緒に治療を始めましたが、初回で僕は脱落しました。医師はもちろん看護師も、みんなとにかく子どもが生まれることが至上命令みたいになっていて、ついていけなかった」
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