「巨大なクルドカーに追いかけられ、あおられた」 川口市で報告される数々の被害…市長は「日本文化を理解させるには長い時間がかかる」

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親切にもてなしてくれたクルド人たち

【前後編の後編/前編からの続き】

 クルド人が増え続ける埼玉県川口市。彼らによる騒動や暴行など、トラブルの数々も報道される。実際、そこに住んでみると不安を募らせる住民も少なくないように思われた。果たして市は現状にどう対応しているのか。文化も風習も違う彼らとの共生は可能なのか。

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 前編【「在留資格のないクルド人は自国に帰るべき」 川口市長が語る クルド人問題を巡って「殺害予告も受けた」】では、この問題を巡って殺害予告まで受けた川口市長へのインタビューを行った。

 川口に住むと、複雑な状況が見えてくる。クルド人を迷惑視する層も、持ちつ持たれつの層もいる。個人的な事情や立場が複雑に絡み合っている。

 クルド人もひとくくりにはできない。早朝、赤芝新田の奥にあるクルド人労働者のための食堂でパンをかじっていると、隣で食事するクルド人が温かいチャイに彼ら流に湯と砂糖を足して持ってきてくれた。蕨のケバブ店の店長は、アイランという羊のミルクで作ったヨーグルトをごちそうしてくれた(匂いが強くてしょっぱい)。

 西川口のケバブ店で、リーダー的存在のクルド人に取材するため張り込んだことがある。結局会えなかったが、20代くらいの美形のクルド人女性スタッフが彼の立ち寄る店を調べてくれた(そこに赴くもやはり会えずじまい。待ち伏せなのでひやひやしたが)。

巨大なクルドカーにあおられ……

 クルド人の男性は束縛が強いと聞く。妻や恋人の外出を極端に嫌うので、彼女たちは運動不足で太っている。屋外ではあまり出会わないので、ケバブ店の女性は貴重な存在だった。

 その一方で、怖い思いもした。コンビニの駐車場で過積載のクルドカーを撮影したら、背後から来たクルド人に叫ばれた。言葉が分からず、とにかく頭を下げた。クルマでその場を離れると、巨大なクルドカーに追いかけられ、あおられた。

「日本人にも善人と悪人がいるように、クルド人もさまざまです。人柄ではなくて、法で明確に線引きして対応しなくてはいけません。在留資格のない外国人は送還。在留資格のある外国人とは共生の道をさぐる。仮放免の外国人は国の責任で管理を徹底してほしい。自治体任せにはしないでもらいたい」(奥ノ木信夫市長)

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