「フジテレビ反乱軍」急先鋒は「イット」の宮司愛海アナ やり直し会見は「3時間CMなしでぶっ通し中継予定」労組は「日枝を出せ」と要求
試練が続くフジテレビにとって厳しい1日となりそうだ。27日午後4時から港浩一社長らが出席する「やり直し記者会見」。開催に至るまでには外部からの批判だけでなく、内部からの激しい突上げがあった。その急先鋒となっているのが夕方のニュース番組「Live News イット!」のキャスター・宮司愛海アナだという。
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【写真】取材現場やイベント会場で。「宮司愛海アナ」の別カット
自社不祥事に怯むことなく報道してきた「イット」
中居正広問題という自社の不祥事をこれまで厳しく追及してきたイット。最初の記者会見があった17日、自局アナとして真っ先に“お気持ち表明”したのも同番組のキャスター・宮司愛海アナであった。
「第三者の目を入れて調べてもらう、そして会社が生まれ変わる一歩にするべきだという風に私は感じています」(宮司アナ)
イットはその後もスポンサー企業のCM見合わせが急増した状況や「だれかtoなかい」の番組終了を速報。24日にあった「社員説明会」も現場から生中継を行うなど連日この問題を大きく扱ってきた。
「やり直し会見」も異例の体制で臨むという。
「他のニュースを一切扱わず、地上波で会見のみを数分ディレイでCMなし3時間ぶっ通しで放送する予定です。FNNプライムオンラインとTVerでも中継します」(フジテレビ関係者、以下同)
「宮司アナはもともと組合活動に熱心だった」
こうした編集方針を決める会議で積極的に意見を述べているのが宮司アナだという。
「宮司は元々正義感が強い熱血キャスターなのです。統一教会問題が起きた時は、韓国の教団本部に赴いて突撃取材を敢行しています」
アナウンサー職では珍しく「もともとフジの労働組合に加入していた」という。中居問題が起きて以降、「フジテレビ労働組合」の組合員は500人以上に急増したが、問題発覚前は80人くらいしか組合員がいない技術職中心の“弱小組合”だった。
「以前から組合活動に熱心だった宮司の胸中には、仲間を守れなかったという自責の思いもあるのでしょう」
労働組合は23日、24日と2日にわたり「意見書」を会社に出した。2通目では、会見に出席予定のない日枝久相談役の出席を求めている。
「すべての問題の根源が、代表権がないのにかかわらず社内で『代表』と呼ばれ、局長以上の人事権を握っている日枝氏にあるからです。報道局にも日枝チルドレンが侵食しています。最初の会見に出ていた石原正人常務も、元々は報道局長でしたが、秘書室長に転じた後みるみる出世した。今の社会部長も日枝氏の元秘書です。この会社は中では『秘書室経験者がおかしな出世をする会社』と言われているのです」
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