日曜劇場「御上先生」が絶好調スタート 「生徒役が豪華すぎる…」と民放プロデューサーも驚愕

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 1月19日放送の日曜劇場「御上先生」(TBS)が初回視聴率12・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)を記録。今期の連ドラでは現時点でトップに躍り出た。

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 日曜劇場の初回視聴率が12%を超えたのは、2023年4月期「ラストマン―全盲の捜査官―」(主演・福山雅治、初回14・7%)まで遡らなければならない。

 ちなみに、前作の24年10月期「海に眠るダイヤモンド」(主演・神木隆之介)は11・0%、同7月期「ブラックペアン シーズン2」(主演・二宮和也)は11・8%、同4月期「アンチヒーロー」(主演・長谷川博己)は11・5%、同1月期「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(主演・西島秀俊)は11・4%、23年10月期「下剋上球児」(主演・鈴木亮平)は10・8%、そして同7月期「VIVANT」(主演・堺雅人)ですら初回は11・5%だった。地上波離れと言われる中、なぜ高視聴率の発進ができたのだろう。民放プロデューサーは言う。

「まずは飯田和孝プロデューサーでしょう。40代前半ながらTBSを背負って立つヒットメーカーで、『義母と娘のブルース』はじめ日曜劇場の『半沢直樹』『陸王』『VIVANT』『アンチヒーロー』も手がけました。飯田氏は『3年B組金八先生』みたいなドラマを作りたいとTBSに入社。満を持しての学園ドラマで組んだ脚本家が詩森ろば氏でした」

 あまり聞き慣れない名前だ。

次世代スターてんこ盛り

「詩森氏は劇団・風琴工房の主宰者で、同劇団のほとんどの脚本を執筆しています。2019年公開の映画『新聞記者』で共同脚本の一人として加わり、この作品の主演も『御上先生』と同じく松坂桃李(36)でした。テレビドラマの脚本はNHKの2作しか実績がなく、日曜劇場はもちろん民放の連ドラも初となります」

 思いきった起用だ。

「初回の冒頭、いきなり国家公務員の総合職試験会場で受験生が刺殺されるシーンから入るなど、ツカミも上々でした。松坂が演じる文科省のエリート官僚が出向して私立高校の教師になったことを機に、生徒を導きながら教育制度を現場から壊して権力に立ち向かうという学園ものです。官僚システムの闇にも切り込むという手垢のついていない斬新な展開は予測不能で、気の抜けないところが注目されている要因の一つです」

 高視聴率の要因はもう一つある。

「生徒役が豪華なんです。担任の松坂と対峙するジャーナリスト志望の奥平大兼(21)は、2020年の映画『MOTHER マザー』で演技未経験ながらスクリーンデビューし、日本アカデミー賞やブルーリボン賞、キネマ旬報などの新人賞を総なめにした期待の新星です。彼の幼なじみ役の蒔田彩珠(22)は、NHKの朝ドラ『おかえりモネ』でヒロイン・清原果耶の妹役で注目され、すでに10本以上の主演作を数える大器。さらに、初回では大した台詞もありませんでしたが、2025年度後期の朝ドラ『ばけばけ』のヒロイン・高石あかり(22)までいます」

 これだけでも注目に値するが、まだいる。

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