メジャー開幕前から「菅野智之」に“格落ち”の指摘も…「オリオールズ」補強失敗に地元メディアとファンからの厳しい声
先発投手に41歳のベテラン
また、菅野獲得が決まった当初、「ESPN」は「菅野はローテーションの3、4番手を争うのではないか」とも伝えているが、この一報は解釈が分かれる。文言通りに「菅野は期待できる」という声と、メジャーリーグでまだ1球も投げていないベテランを主力扱いしなければならないオリオールズの厳しい投手事情と捉える向きもあった。
ローテーションの主軸が獲れないファンのイライラが爆発したのは、オリオールズが新たに先発投手として、41歳のチャーリー・モートンを獲得したことが明らかにされた時だった。「Birds Watcher」は、〈オリオールズの最初の大きな投手契約にファンはフラストレーションをためている〉との見出しを立て、
「バーンズの代わりに獲得したのは、スガノとモートンだ。モートンはかつては凄いカーブの使い手だったが、いまや40歳(実際は41)。そのうえ、年俸は1500万ドル(約23億6000万円)だ」
と、オフの補強の失敗を報じた。菅野、モートンを指して、「Downgraded(格落ち)」と
も評していた。地元メディア「Just B.B」も辛らつだった。
「25年に向け、モートンとスガノに合計2800万ドル(約44億円)を投資した。これがゼネラルマネージャーのマイク・エライアス氏の言う、コアになる若手たちを取り巻く壮大なプランなのか? 答えてくれ」
その後、オリオールズは19年に12勝を挙げ、FAになっていた左腕のジョン・ミーンズ(31)との慰留交渉を進めた。バッテリー組のスプリングキャンプ開始まで3週間を切った1月22日時点でまだ契約には至っていないが、ミーンズは22年5月にトミー・ジョン手術を受けている。その後も負傷と手術を繰り返しており、「今季は本当に投げられるのか。無理をさせたら…」と不安の声も聞かれた。
「飛躍が期待されたタイラー・ウェルズ(30)も右肘の手術を受けており、前半戦は投げられないでしょう。オリオールズはキャンプ、オープン戦が始まっても投手を探し続けるでしょう」(前出・米国人ライター)
[2/3ページ]