怒号のフジ「社員説明会」実況中継 「役員は総退陣しろ」「日枝政権を終わらせろ」の要求に港社長の回答は?
幹部の責任
社員A:(17日の会見の)責任の所在と取り方は?
港:責任は重く受け止めています。
社員A:どのように(責任を)取られるおつもりなのか? 言えないこともあると思いますけど。
港:それで理解してください。責任は本当に、冒頭にも言いましたように、最終的に判断をして決定を出すのは私、社長ですから、責任はとても重く受け止めています。
――言うまでもないが、フジテレビには記者もいる。この程度の謝罪では収まらなかった。
社員B:何年かけてこの会社の信用を取り戻そうと思っているんですか。もう何百億ってカネが吹っ飛んでいるんですよ。ドラスティックに何かしなかったら、多分、戻ってこないと思うんですよね。この1、2、3、4、5、6月で何百億ってなくなっている中で、再生委員会って言われても、「そうか再生委員会か。明日から頑張るぞ!」ってならないんですよ。
港:今こういう業務がね、支障をきたしているということを一刻も早く元に戻すための努力は、こっちで一生懸命やる。
社員B:だから、それが具体的に何なのかを知りたいんです。
港:それは信頼回復だから。どのタイミングになるか。だってズルズル、ズルズル行くわけにいかないから、対外的にやれることを……。
社員B:じゃあ、信頼を回復するために何をしなきゃいけないと考えてらっしゃるのかお聞かせください。
会場で拍手
港:信頼を回復してくためには、例えば、対外的なアピール。それは27日の記者会見であり、第三者委員会の調査が出た時のそこへの対応であり、それといろいろなけじめのつけ方とか、そういうラインはある。それともう一つは、こういう中で社員は必死でやっているんだと、そういう中で再生委員会とか改革委員会みたいなのを作って、一部報道にあるような会社じゃないんだよということをわからしていく。それをアピールしていくということも信頼回復につながっていくという風に思います。
――そこに別の社員が割り込む。
社員C:ちょっと待って、何も具体性が見えてこないんですけど。アピールとは何をアピールするんですか? で、第三者委員会が結論出るのは3月終わりですよね。それまで僕たち、再生委員会の結論やアピールをずっと待って、第三者委員会の結論が出ました、はい、その後、4月から7月に向けてスポンサーが入ってきてくれますって保証も何一つないわけですよ。1分でも1秒でも早く、視聴者、スポンサー、株主の信頼をガバッと取り戻す大きなことをしなきゃいけない時に、そんなちまちま、ちまちま……。全役員、取締役、総退陣、日枝さんを含めて総退陣……。
――ここで会場から拍手が起こる。「日枝さん」とは日枝久相談役(87)のことである。社員はさらに続ける。
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