99歳で亡くなった帝拳ジム名物マネージャー「ハルさん」の仰天エピソード 「袖の下を渡され、怖くて突き返せず」「クビになった新聞記者は死屍累々」
村田諒太ら多くの世界王者が輩出するわが国随一のボクシングジム「帝拳ジム」には、長野ハルさんという名物マネージャーがいた。御年99歳。小柄で、着飾るふうでもない、一見ごく普通のおばあちゃんである。
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だが、ジムを訪れる者は遍(あまね)く、まずハルさんを探す。所属選手はもちろん、記者やテレビ局員、対戦交渉に来た他ジム関係者、遍くである。村田や西岡利晃、山中慎介ら歴代王者がそばにいても、彼らを素通りしてハルさんにあいさつ、それも深々と首(こうべ)を垂れるのだ。...