「会議室に呼ばれ鍵を閉められ…」「A氏に多目的トイレに連れ込まれた社員も」 フジテレビ元社員女性が告発する「パワハラ、セクハラが横行する社風」
「私だけメーリングリストに入れてもらえなかった」
総務局に所属していた際には、京子さんはあからさまな「イジメ」に遭ったと言う。彼女の「上司運」が悪いだけなのか、あるいは、フジの管理職がかなりの確率で「不適格者」だということなのか……。
「なぜか部署で私だけメーリングリストに入れてもらえず、“入れてください”とお願いしても入れてくれない。避難訓練のシミュレーション台本に私だけが入っておらず、当日、私一人が部署内で取り残されたこともありました。他にもこうしたことが続いたため、最終的に会社を辞めざるを得なくなりました」
ちなみに総務局時代にはこんなこともあった。
「フジ・メディアHD役員の個人的な携帯電話の修理費用をフジの諸経費として処理する結果になったことがあります。当然それは不正経理になります」
結局、会社や上層部の悪い面ばかり見て退職することになったわけである。
「憧れのフジテレビに入れたのに……」
京子さんが慨嘆する。
「フジテレビは私にとってはすごく憧れの大きい会社で、やっと入ることができた。そう思ったのに体をベタベタ触られたり、“なめるな”という言葉が飛んできたり、全てをひっくり返されたというか、裏切られた思いです。今回の件の被害者の女性も言っていますが、私の人生ももう戻ってくることはないんですよ」
一連の京子さんの「告発」についてフジテレビに取材を申し込んだところ、
「当社としてはコンプライアンスガイドライン等に沿った対応をしていくべきと考えております。職場における不適切な言動についてはもちろん容認すべきでないと考えます」
との回答が寄せられた。
いかに社内にパワハラやセクハラがはびこっていて、泣き寝入りした被害者はどれくらいいるのか。フジが調査・公表すべきことは極めて多い。
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