「利上げに備えよ」というサインだった? “日銀”職員食堂のごはんが「台湾米」に変更されていた

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 昨年から始まった「令和の米騒動」は、いまだに収まる気配を見せていない。急騰した米価が高止まりしたままなのだが、日本経済新聞(電子版)が、

〈日銀が気をもむコメ高騰 職員食堂にも「台湾米」〉

 と報じたのは1月13日のこと。記事によると、昨年12月から日銀の職員食堂でメニューに使う米が台湾米に変わり、食堂がざわついたという。たしかに米価は家庭から外食産業まで影響が幅広く、日銀は高騰の原因を調査している。その足元で安い外米への切り替えが起きてしまったというわけだ。

役員もメニューは同じ

 そこで、日銀に聞いてみると、昼食は外部業者に委託しているとして、

「日本銀行本店(東京・日本橋)では、委託業者から、台湾米も含めて食材の提供を行っている旨聞いています」(広報課)

 その職員食堂は日銀本店の新館10階にある。

「フロアの3分の2ぐらいを占めており、他には役員用食堂も別フロアにありますがメニューは同じ。2種類の定食と麺、それにカレーもありました。カレーに関しては木曜日が辛いジャワカレーで、それを注文している連中が多かった。外国為替部門など、部屋を空にできない部署が多く、入れ替え制のようにして食べていました。値段ですか? 日銀の昼飯は月給からの天引きなんです。補助が出ていて、10年ほど前で月額2700円。1食130円ぐらいですから安いですよね」(日銀のOB)

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