3年ぶりドラマ主演「香川照之」は本格復帰できるのか? 新作「サイコ・サスペンス」で高まる“怪優”への期待

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名バイプレイヤーとして

「以後、名バイプレイヤーとして成長しましたが、プレッシャーからか、酒量も増え、『飲んだらヤバイ』と業界内でもささやかれるようになりました。95年に結婚した元キャビンアテンダントの前妻は、ブレイク前の香川さんを支えていましたが、徐々に夫婦関係が悪化し16年に離婚しました。香川さんは22年に一般女性と再婚しています」(先の芸能記者)

 そして、性加害報道をはさんだ翌23年5月、中車の一門である澤瀉屋にとって、大きな悲劇が起こる。

「香川さんの従兄弟にあたる、澤瀉屋一門を率いていた市川猿之助さん(49)の両親が自宅で亡くなり、猿之助さんは両親に対する自殺幇助の罪で逮捕・起訴。11月に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が確定しました。そのため、猿之助さんは表舞台から遠ざかることになり、中車さんと團子さんが一門を引っ張ることになりました」(先の演劇担当記者)

 同年8月、香川は自身が代表取締役を務める「ARANCIONE」の公式サイトで声明を発表し、今後は「歌舞伎」と「昆虫」の活動に注力していくと決意表明した。もともと、昆虫の愛好家であり、NHKの番組から誕生した「カマキリ先生」のキャラも親しまれていた。昆虫をモチーフにしたアパレルブランドを展開していたが昨年11月、同社の代表及びプロデューサーを退任。今後はアンバサダーのひとりとしてブランドの発展に関わっていくことを発表していた。

 そして今年の1月12日。多くの香川の出演作があるTBS系で、劇場版「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」(21年)が放送されるや、たちまちネット上で《地上波に戻ってきたのね》《もうTVで見られないと思っていた》《演技は流石》などと話題になったのである。

「香川さんは現場ではなかなかの“圧”があり、おまけに平気でアドリブもぶっ込むので、共演を嫌がる俳優もいました。が、逆に『勉強になった』という俳優も多く、『99.9~』で主演を務めた松本潤さんもその1人です。少しでも作品をいいものにしようと突き詰めるので、同年代の俳優陣でもプロ意識の高さは飛び抜けています。WOWOWはスポンサーの意向を気にせずに作品を作れるので香川さんの起用にゴーサインが出たようですが、次はぜひ映画界に戻って来てほしいものです」(先の映画業界関係者)

デイリー新潮編集部

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