3年ぶりドラマ主演「香川照之」は本格復帰できるのか? 新作「サイコ・サスペンス」で高まる“怪優”への期待
3年ぶりドラマ復帰
歌舞伎俳優・市川中車としても活躍する香川照之(59)が主演するWOWOWの「連続ドラマW 災(さい)」が、今年春に放送・配信される。完全オリジナルとなる今作は、葛藤を抱えながら現代を生きる6人の登場人物の下に、香川演じる“男”が現れ、ある“災い”が無慈悲に降りかかる様が描かれるという。
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香川にとって3年ぶりのドラマ復帰作で監督・脚本を務めるのは、監督集団「5月(ごがつ)」の関友太郎氏(37)と平瀬謙太朗氏(38)だ。「5月」は東京芸術大学大学院の佐藤雅彦(70)氏の研究室から生まれた映画制作プロジェクトを母体として活動を開始している。
初の長編映画は香川が主演を務めた22年公開の「宮松と山下」だったが、「第70回サン・セバスティアン国際映画祭」の「New Directors部門」に正式招待されるなど、世界的にも注目を集めていた。
「今作ではダークな役で俳優としての魅力を発揮し、姿や口調を変え、そして顔つきも変え、さらに性格や所作まで変えて、6人の異なる人間を演じます。俳優人生の“引き出し”を余すところなく出してくれるでしょう。『宮松と山下』は香川さんにとって14年ぶりの主演映画で、力の入った作品でしたが、性加害報道で一切、プロモーション活動ができなかった。『5月』としても、香川さんがこのまま俳優として埋もれるのは惜しいと考え、ダメ元でオファーしたようですが、香川さんが復帰作として選び、俳優業で本格復帰の狼煙を上げました。地上波の映像作品復帰も近いのではないでしょうか」(映画業界関係者)
香川の性加害報道とは、22年8月に週刊新潮とデイリー新潮が報じた、銀座のホステスに対するものだ。
「所属事務所は謝罪コメントを発表しましたが、騒動はまったく収まらず。結局、金曜日 司会を務めていたTBSの情報番組『THE TIME,』を降板。出演していたトヨタ自動車などのCMを続々と降板することになり、テレビから消えました。ただ、主役、端役に関わらず、どんな役を演じても見事な演技力を見せる香川さんがいなくなり、代わりが務まる俳優は見当たらない。ドラマや映画製作の現場は困惑していました」(スポーツ紙記者)
どんな役でもうまくこなす原点は、香川の人生にあるのかもしれない。
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